本当にやりたかったのは、「変われる可能性」をお伝えすること?

2017.06.03

HPをただ作るのでもなく、納品することにも意義を見出しきらず、畑を変えて新しい出会いを探しに行く気も起こらない。その理由を考えてみたら、やりたいことが若干ズレていたことに気が付いた。いつものように、オチを考えずに書いてみる。

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HPを作ったって、結局何も変わらない

相手の希望通りに情報設計をきちんとやって、ブランディングをきちんと考えて、SEOを考えながら、小綺麗なWebサイトを作って満足してもらったって、納品先の状況は多分何も変わらない。

特定のキーワードで1位を取ってみたって、日本の総人口の約半分は月に一度も検索しない。ビジネスの場面でも、知らない単語は検索できない。検索するより、知っている人を探して紹介してもらったほうが早いし確実だと思っている。また、実際そうだろう。検索リテラシー、情報リテラシーが低ければ、汚染された検索結果から有益な情報を引っ張り出すことなんて出来やしない。

数百円の消耗品ならいざ知らず、五千円超や一万円ほどするような商品やサービス、直接口にするような生鮮食品なんかは、最初にECサイトで買うよりも実店舗に向かうだろう。自分自身、書籍もお店で買う。電子書籍だなんだと言われても、紙の本を買う。

SNSにしても、流行り廃りが大きすぎる。周りに合わせてサービスを利用してみても、結局、大きな群れは次から次にサイトやサービスを移動していく。先回り出来ず、フォロワーに徹していれば先行者利益は得られない。後手後手の対応に終始するばかりで、「結果が出る」とわかってから飛びついても、十分な利益は得られない。それが分かっていても、ツールに振り回される。

商流という問題もある。BtoBだろうが、BtoCだろうが、結局はその流れにハマらない限り、認知されないし、活用もされない。Webサイトを作ってみたところで、新しい動きに対応できるだけのリソースがなければ何の役にも立たない。やっぱり、「紹介」がないと無意味になる。

「起業」と言っても、所詮は代用品を増やすだけ

大企業が特定の部署を子会社化するように、特定のオペレーションを切り離すような「起業」が多い気がする。正社員をやめてみたところで、コスト削減に利用されるだけ。独立して、リソースが小さくなったのに、同じようなオペレーションをしているその他大勢に勝てるはずもない。結局は、マスコミやブームに乗らない限りは勝ち目がない。

売れなかったバンドマンや、ヒット作の出なかった芸能人、みたいに3年や5年で使い捨てられていく。いいところだけを見た後輩がどんどん独立するも、同じことをやれば利益は低下する道しか残っていない。どんどん先細っていく。

新しくイノベーションをしようにも、組織として不完全な子会社的な組織のままなら、対応できる部署や人材がいない。結局、商流やサプライチェーンの中で、オペレーションの一角としてスッポリハマるしか生き残る道がない。イノベーションなんて起こせば、仕事がなくなる。食いっぱぐれるとなれば、創造的破壊なんて起こりようがない。

中小企業の比率が高い地域や業界であればあるほど、産業は固定化していく。そして、賃金も満足に上げられず、産業としての魅力も伝え切らずに、人材不足として廃れていく。必要な産業や商品であったとしても、だ。

やっぱり、ITやWebを頑張ったって何にも変わらない

HPを作ってみて、新しい可能性を広げようとしても上手くいかない。納品したあとの努力が必要なのに、リソースが足らずに活かしきれない。そもそも、検索をしてまで探そうとしていないから、いくらWeb広告を出したところで十分なリターンは得られない。広告の着地先も貧弱な発想で、コストのかかっていないページにしかなっていないから、コンバージョン率も散々だろう。

これで、何が変わると言うのだろう? 何も変わらない。社会や世間、相手の商売を少しでもよくしようと思って、Webサイトを納品してみたり、SNSの使い方をサポートしてみたり、広報をフォローしたりしてみても、中小企業や個人事業主、地方の店舗では活用のしようがない。

じゃあ、熱い想いを抱いたところで無駄ではないか、何の役にも立たないのではないか。本当にそうだろうか。いや、そうじゃないと思う。違う向き合い方があるはずだ。

もう一度、インターネットやHPを「手段」に戻す

色んなやり方で「HPを作りませんか」とか「HPを作らせてください」とアプローチしてみても、結局は受け身のやり方。「HPの制作」が目的であることが変わらず、自分のやりたいことと相手のやりたいこととが永遠に合致しないことになる。

相手が望む「HP」や「SNSの活用方法」などをお届けしたところで、「既存の成功事例」に当てはまるのをサポートするか、「他の代替策の中で優位に立つ」ぐらいのお手伝いしかできないことになる。結局、「折角の新しさ」が活かし切れず、オリジナリティに価値も見出されないまま「穴を埋める」だけ。生活や業界、世間を変えようと思って行動したのに「いつもと同じ」か「みんなと同じ」から抜け出せない。

あるいは、「新しいこと」をやれるのは資金や人材が潤沢にある「大手」やベンチャーだけ、と思われていそうなのも何とかしたい。変わること、あるいは変えていくこと。あるいは折角の独自性を発揮したい人に、持ち味を諦めることなく、また無理をすることなく変わっていけるのだという希望をお届けしていきたい。

だから、まず「HPを作りませんか?」とか「広報を強化しませんか?」とか「コンサルティングはどうですか?」という表現を下げに行く。相手が求めているものがそれであったとしても、下げに行く。もちろん、短歌が良いものであればお受けするけれども、やりたいことはそれじゃない。

「手段」や「道具として使う」ことに徹しきれていなかった。改めて、自分の武器を「手段」に戻して、目的や目標を入れ替えていく。

「情報の伝え方」や「情報の扱い方」を変えるだけで、「新しい毎日が手に入るのか」を確かめたい

大金を出さなくても、人生は変えられる。無理にあれこれやらなくても、既存の手法で事業は楽になる。それが本当にできるのかどうかを、いわゆる「インターネット」や「HP」などを使って実験してみる。確証が取れれば、そのデータを使ってもっと多くの人を助けに行く。それをやりたいんだなとようやく理解。

「HPを作らせてください」とか「効果が出ると思うので、制作を含めたコンサルティングをさせてください」とかではなく、「あなたの人生を月5000円〜1万円ぐらいで変えられるかどうか、検証させてください」とやってみる。モニターの結果が出れば、適正価格を探してみて、「あなたの人生、変えられます」とか「あなたの事業、変えられます」とお伝えしてみる。

そうやって、「変われるんだ」とか「変えられるんだ」とか「変わるのは怖くない」というのを、身近な人たち、個人事業主さんや街の士業さん、店舗さんや中小企業さんから始めていく。それが自分が本当にやりたかったことなんじゃないかと気がついたので、改めてここに記しておく。

変化を受け入れられる土壌を、ボトムアップで二人三脚で作っていく。個性を生かしたまま変われるんだということをお伝えしていく。なんとか、形にしていきたいなと思う今日この頃です。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2017.06.03

2017.06.03

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