良くあるご相談、「要望がぼんやりしている」

2017.08.27

過去を振り返って出てきた、良くご相談されるケースについても語ってみる。どういう展開で進めていったのかも合わせてアウトプットしてみて、何かのご参考になればいいのだけど……。

この記事は 約 8 分で読めます。

,

HPを作らなきゃいけないんだけど、何を作ればいいか分からない

号令を発する人と担当者とが分かれている場合や、公庫さんなどから創業支援を受ける際に、とにかく必要となる場合、あるいは小耳に挟んだ、誰かの勧められたから一回挑戦してみようという場合は、タイトルのような相談を受けることがある。「何を作りたいのか」、「なぜ作りたいのか(目的)」、「作った結果、何を得たいのか」が相談者の中で具体的になっていない場合や、Webサイトを作る上で必要な精度を感覚的に掴めていない方からのご相談なんかも、このケースになりがち。

社名や屋号、業種や職種、商材、業績や経歴などの漠然としたネタはあるので、企画の取りまとめや要望の先鋭化はお願いしますという展開に進みがち。ご相談者の中で疑問や要望が練られていない割に、ご要望自体は意外に切迫していたり、思っている以上に重要な内容だったりして、とにかく少しでも相談に載ってもらいたいのに、制作会社やその手のクリエイターは相談すら受け付けてくれないというのは、珍しい話ではない。仮面ライターの場合、どういう風に対応したかを整理してみる。

大前提:事前に関係が構築できている人限定

この手のケースは、大抵案件のご相談から仕事になるまでに時間がかかりやすい。また、「作る」工程をスタートさせてから終わりに至るまでも長くなりがちなので、資金的な余裕や時間的な余裕がないとどうしても断る場合が多い。お互いにどの程度まで干渉するかも探り探りになりやすく、事前に関係性が構築できているか、そういった人のご紹介でないと最後までやりましょう、という話にはなりにくい。

また、案外ご相談者の力も必要になってくるため、いわゆる「完成」や「リリース」に至るまでも時間がかかりがち。お互いに不断の努力を必要としがちなので、軽い気持ちでご相談に来られてしまうとお互いに損。せっかく長めに時間を使うのだから、少しでも形にしたい。基本的には本気の方のみの対応とさせていただく。

まずは、「何を得たいのか」を一緒に考えていく

「HPが欲しい」とか、「HPを使って集客したい」、「HPを使って求人を集めたい」とか。要望を絞れているように見えて、まだまだ粒が大きいご要望をお持ちいただくことがある。5年前ぐらいであればその要望でも対処できたけれども、当時からいくとスマホの普及率やSNSで流れる情報の量が大きく変わっているため、もう一段階、二段階ぐらいは具体的にしていかないと得たい結果は望めない。

だから、もっと要望を先鋭化していただくためのやり取りからスタートしていく。集客をしたいのなら、実際のビジネスや営業の現場とどう絡むのか、どの商材に対して重点的に集客をしたいのか、オンラインで利益を上げやすそうな商材はどれか、どんな顧客と長く付き合っていきたいのか、どんなスキルを持ち、どんなことに興味を持った人材を集めたいのか。実際のビジネスとHPとの関係も、できるだけお伺いするようにしている。

ただ、二、三度やり取りしただけでは「本音」や「本当に求めている要望」が言語化されにくいので、途中の段階でもいいので形にしてしまう。仮のアウトプットで形を整えながら、そのアウトプットをきっかけにより正解に近いアウトプットに少しずつ近づいていただく、深掘りしていただく形を取るようにしている。また、仮のアウトプットでも反応があるかどうかを確かめられるように、早々にリリースして、アクセス解析も早いうちから利用していく。机上の空論に時間を割いて、実体のないプラン、響くはずのないモノを追いかけても時間の無駄だし外すリスクが大きくなる。小さいうちに外に出してみて、徐々にホームランが出るようにしていく。

次に、リリースした後に「どう使うか」を具体的に考えていく

作った後の状態を、具体的に想像してもらう。作っただけではアクセスは集まりにくい。どうやってアクセスを集めるのか、どうやってリピーターを集めるのか。その集めたアクセスをどうやってビジネスに結びつけていくのかなど、「こういうことは考えられますか?」と色んな角度から質問しながら「動いた場合」を考えていってもらう。

この時も、仮の答え、呼び水になるたたき台はある程度用意してある。まずは、Webの利活用でよくあるパターンを当てはめながら、ご要望ごとに調整をかけていく。全部のご要望がはっきりと出た後で、専用の形に作り変えるというやり方をご用意している。

HPが出来上がったら、どういう風に問い合わせをもらうのか。どういうシーンなら、社名で検索がされるのか。どういう場面でSNSなどからアクセスが集まるのか。社名以外で検索されそうなキーワードはどんなモノが想定されるか。Webから問い合わせをもらうのは、メールだけにするのか、電話だけにするのか。メールにするなら、メールフォームの内容は何が必要か。その項目はなぜ必要なのかなどを、一緒に考えながら、「ビジネスの中にハマっている状態」を少しずつ検討していく。

ビジネスの中で、HPはどういう位置付けになるのかを考えていく

HPにどんな役割を果たしてもらうのかを先鋭化していく。また、オンラインも使ってビジネスをするなら、どんな風に展開していけばいいのかも一緒に考えていく。よくあるパターンをお聞きしながら、業界ならではの事例、お客様の会社ならではの展開も丁寧にお伺いしていく。どんなことがこだわりだから、HP上ではどんな見せ方をしなくてはいけないかも、何度もやり取りしながら答えをブラッシュアップしていく。

これも、仮のアウトプットを何度も出していただく。頭の中だけで必死に考えてもらっても、なかなか先鋭化はしていかない。アウトプットをきっかけにしないと、その先のアウトプットも出てこないし、普段言語化していない部分だからこそ、しっかり言語化する必要がある。できればこういう言語化を、担当さんだけでなく、ご相談者さんの社内で幅広く意見を集めながらやると手戻りも少なくなっていい。社内コミュニケーションのきっかけにもなるし。

「何を作りたいのか」「なぜ作りたいのか」「どう役立てたいのか」をどんどん見える形にしていく

作り慣れていないと、「見ないと分からない」。デザインカンプなどを作っていって、紙の上で「PCだとどうで、スマホだとどうで」と見ていただいても、「よく分からない」と言われることもよくある。

自分自身がデザインを売りにしていないこともあって、手戻りのしやすい文章とありモノの写真素材をベースに、叩き台のサイトを作ってしまって、それを見ていただきながら企画やサイト構成を絞り込んでいく、再検討していくという形にしている。

カチッと作りたいモノを固めるのではなく、アウトプットを繰り返すことで作りたいモノに近づけていく、本当に欲しいモノになっているかどうか、役に立ちそうなモノになっているかどうかをアクセス解析や検索傾向なんかも使って判断していくというのが、こういう事例でやっていること。

問題になりやすいのは、「どの時点で契約するか」

相談を重ねていくと、「いつの間にか仮のサイトを作っている」という状態に陥りやすい。こちらとしては、仕事として受注する気満々で話を進めているから鼻息が荒くなってしまうモノの、ご相談者からすれば、「どの時点からお金がかかるのか」が気がかりなのかな?

その辺りの料金体系、契約実態に関しては今もなお模索中で「答えはこれ」と出していないのだけれども、基本的にはお互いの両親に基づいて、「それでいきましょう」と要望が固まった時点で申し出るようにしている。「実際のところどうなの?」と思われた方は、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。

本当はそういうところから固めていくのが早いんでしょうけど、模索期間が長くなってしまって、いかに形にするべきか悩んでたりします。むしろそういう意味ではご意見聞きたかったりもします……。回答してあげるという変わった方がいらっしゃれば、SNS上でメッセージなり、お問い合わせなりでお伝えいただければと思います。

まぁ、早い話がご相談ください

「まだ何にも決まっていないんだけど」という段階からご相談いただいても、ある程度実りのあるやり取りができるんじゃないかと自負しています。基本的には直接お会いしてお話しできる方が優先でしょうから、全国対応とは行かないんですが、メールやチャットのやり取りだけでも行けると判断すればそういう形も取るかもしれません。

「HPを作ってみたいけど、右も左も分からない」という方、「他の業者には断られてしまった」という方も、お気軽にご相談くださいませ。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2017.08.27

2018.04.29

Loading...
Facebook Messenger for Wordpress