立ち方、考え方、仕掛け方

2018.05.25

コンテンツマーケティングの本題からは外れますが、コンテンツに関するポイントや立ち居振る舞い、仕掛け方などを本筋とは別にまとめておきましょう。幕間の小ネタではありますが、本筋を理解する手助けになれば幸いです。

この記事は 約 9 分で読めます。

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「コンテンツとは何か」をまとめ、コンテンツやコンテンツマーケティングに関するポイントも簡単に触れましたが、その辺りに関して考えていることなども、小さくアウトプットしておこうかと思います。本筋へ入れるには寄り道がすぎる上に、関連記事含めてそれなりのボリュームが出そうなので、本題を構成するものからは一旦外す形でお届けしていきます。

立ち方 = 対外的な振る舞い方や見せ方

具体的にコンテンツやコンテンツマーケティングの仕掛け方を見て行く前に、心構えやマインドセットといった部分にも、仮面ライター流はどんなふうに考えているかを抑えておこうかと思います。今回は主に、周囲に対する姿勢や戦力や戦略、戦術といったものの持ち方、示し方といったところをお伝えしようと思います。

まず、立ち方、つまり周囲に対する姿勢や自分自身の見せ方についてですが、これについては「兎に角まっすぐ。無闇に目立たない」がベースでしょうか。見映えの奇抜さを抑え、清潔感を保って人を無理に遠ざけないことも大事だと思いますが、変に目立ったり、過剰に煌びやかさを求めたり、特定の何かにすり寄ったりして、人を引き寄せすぎるのも良くないと考えています。

起業したからキラキラしたい、注目されたい、という気持ちも分かります。事業をするからには、一定の力と存在感を示したいという気持ちも分かりますが、それだけを誇示しすぎると招きたくもない人を身近に引き寄せることに繋がりかねません。

何もないうちはそういう人たちに囲まれてみるのも楽しいですが、変にお金が絡んだり、仕事の受発注で簡単に切れない関係を結んだりしてしまうと、途端にトラブルを引き起こしたり、目先で生まれた利益以上の損失を自分のみならず、自分の周囲にももたらしてしまうというのは、残念ながらよくあることです。

また、そういった表面がいやにキラキラしている人や、無意味に周囲へ存在感を示す、周囲を威圧するような態度の人は、中身が伴っていないこともしばしばです。能力なり、資金なりで協力してくれるかも、と最初は思えても、結局は「何も持っていなかった」ことが判明するまで、こちらが振り回されることになります。

関係を清算するまでに多大なコストを要することもあるので、近付けないように振る舞う方が無難かと思います。

「美徳」というと語弊がありそうですが、やはりいいのは「能ある鷹は爪を隠す」。関西であれば「もうかりまっか」には「ぼちぼちでんな」。無理に自分を卑下することもないですが、能力なり資金を代表とする力を潤沢に有している、沢山持っていると下手に示さない方がいいでしょう。

本当に実力のある人、力を持っているのに徳も高い人というのは、静かに存在感を放っていることの方が多いです。悪目立ちしない方がいいというのを知っているからでしょうが、そんな風に示さなくても「見る人は見てくれている」こともご存知のように思います。

また、「まっすぐに立つ」というのも、簡単に見えて実はそうではありません。肉体的に軸をまっすぐ保つのも難しいですが、精神的にまっすぐ素直に自立する、目の前で起きていることを歪めずにそのまま感知する、受け止めるというのも、意外とできません。裏を返せば、これができている人は心身ともに相当の修練を積めている人だとも言えます。

パッと見で派手な人、目で見て分かりやすい豊かさを強調する人よりも、無闇に悪目立ちしない人、まっすぐ自立出来ている控えめな人の方が本当に力を持っている人であり、いざという時に力になってくれる人でもあります。「類は友を呼ぶ」ということも知っていますから、「キラキラしたがる人」の周囲にはあまり近づいてこないでしょう。

見えない豊かさを分かっている人、本当に色んなことを分かっている人を近付けたいなら、自分も同じように振舞って仲間に入れてもらう方がいいように思います。キラキラしたり、持ち物を誇示したりするよりは、自分を抑えてまっすぐに立つことを目指したいと思います。

目に見えるもの、持っているもので力を示さない

見えにくい部分、組み合わさって初めて分かる部分でこそ、魅せたい

言い換えると、力や戦力で優位性を示すより、技や戦術で優位性を示したい、というところでしょうか。同時に、力の強さ、技の凄さを示しすぎない、やり過ぎないというのも大切なことかと思います。絶妙に加減を加えて、ほんの少し期待や可能性を抱かせるぐらいの魅せ方がちょうどいいでしょうか。

やり過ぎは自分にも毒になることがありますし、力だけでなく技でも悪目立ちすると、嫉妬や羨望の目を集めることにもなります。無用な嫉妬や注目は、自分では気がつきにくい上に、いつ大きな脅威となって自分へ向かって来るか分かりません。自分が加減すれば、そういった危険な可能性を事前に摘めるのであれば、最初からそういう振る舞いを選択しておく、程々にしておくのがベストでしょう。

ただし、目の前でサービスや商品を受けてくれている人、これまで自分、あるいは自社のサービスを利用していただいた方には、軽んじることになってはいけないので、そういう場合は(相手に求められている範囲で)最高の能力、最高の技で出来る限りのサーブを行いましょう。これまでご利用いただいた方に向けては、またご利用いただきたくなるように、出来るだけ最良の印象をお持ちいただけるような振る舞いもしっかり検討したいところです。

「1つだけ凄い」もできれば避けたい

様々な考え方があるかと思いますが、強力な得意技、自分だけ、自社だけのとっておき「のみ」を磨き続けるのもあまり良いとは思いません。突出した目立つ部分だけに力を入れる、そこだけを強化し続けて、それのみで勝負するようになってしまうと、さらに危ないかと思います。

「連携」や「組み合わせの妙」の中に「強力なキラーコンテンツ」も配されている状態なら良いですが、個々の基本や連携部分をしっかり磨かないまま、組み合わせや連携性の練度を十分に高めないままでは、「それだけ」の魅力を誇っても、全体の印象が良くなりきらないまま終わる可能性もあります。

一見すると当たり前に思われる部分、見えにくい部分の練度、差が付きにくい基礎基本の部分を入念に磨いておく。しっかり修練を積んで、基本となる動作や連携の質を高めておくのも忘れないようにしてください。ここがしっかりしないまま、応用だけを強化しても長持ちしませんし、そもそも成り立ちにくいです。

また、強力なキラーコンテンツ、強力な得意技、圧倒的な(戦)力は、何かのきっかけや些細や変化で役に立たなくなる可能性をはらんでいます。潤沢にリソースにある企業ならなんとかなりますが、そうでない場合は「使えないもの」を置いておく余裕はまずないでしょう。形があれば在庫に、形がなければ投じたリソースが水の泡になりかねません。

目に見えるもの、簡単に誇示できる力や戦力、圧倒的なキラーコンテンツを「持っているだけ」、それを機能させる基礎基本や戦術が十分でない状態というのは非常に危ういので、「再利用性」を加味しながら戦略を組み立てた方がいいでしょう。

目に見えるリソース、すぐに使える力や戦力は無いよりはある方がいいですが、なければないで他の誰かと連携を組むようにした方がいいでしょうね。何も持っていない、弱いならそれがまた利点ですから、身軽さ、機動力、器用さ、連携性を軸においた方が生き残りやすいかと思います。

慎重すぎるぐらい慎重に、優しく仕掛けるぐらいがいい気がする

ネガティブな反応や印象は簡単に消えないなら、不用意に仕掛けない

自粛しすぎる、配慮しすぎるのもつまらないとは思いますが、安易に仕掛けたために中々消えないネガティブな要素を生み出すよりは、下手に動かずに、いざという瞬間を作れるよう入念に仕込む方がいいんじゃないでしょうか。

悪目立ちもしない、下手に周囲を威圧しない、力を誇示しすぎない、商売気も抑える。戦わないは当たり前、攻めたり仕掛けたりするのも極力抑えて、守ったり備えたりすることに専念する。リソースが少ないからこそ、ガチガチに守りを固めるよりは、外部との情報連携を密にしながら、変化や代謝などを念頭に置いて、自分や集団の能力を高め続ける防衛策へ力を入れる。

変化を見極める感性を磨く、いざという時の技を磨く、土台をしっかり作って自己演出を工夫し、悪目立ちを避ける。その上で、しっかり「売り込むよ」と同意を得てから売り込むようにする。無用に敵も作らず、悪評も立ちにくい状況を作り上げる。何に力を入れているかを競合他社に見つからなければ、対策されることもなく、いざという時まで虚を突ける。

買い手に対しては、とことんガードを下げさせる。分厚い防御、「要らない」、「話を聞く気もない」を乗り越える。市場に対しては、とにかく誠実な印象、良い印象をアピールし続ける。でも、「凄さ」では誇示しない、悪目立ちすることも、嫉妬させることも避けて、程々の存在感を保つようにする。意図しない悪評も出にくいように、また敵に回さない方がいいと思ってもらえるように、何重にも対策をかけておく。

本当に気が遠くなるぐらいの気を配り、「気配りの土台」や「雰囲気の良さ」と「商品やサービスの良さ」を磨くことに専念する。その一点突破を繰り返していれば、意外と強者の方が倒れていったり、買い手の方が根気負けしてファンになってくれたりする。リソースを節約しまくって、コツコツ積み上げて再投入しやすい状況の中、粘り勝ちを繰り返す。その粘り勝ちを着実に積み重ねる方が、弱い業者には都合のいい手法なんじゃないかと思っています。

まっすぐに立って、戦いを略す。

攻めを省いて、嫉妬はさせない。悪目立ちもしない。

戦力を誇るより、戦術の豊かさで勝負する。戦術の実行力、現場での応対力、個々の基礎能力で優位に立つ。無用な戦いも引き起こさず、無意味に敵も作らない。力を使わずに戦わない、攻めさせない、攻める口実を作らせない、が一番いいんじゃないでしょうか。

身につける、作り上げるにはめちゃめちゃめんどくさいので、とても根気強い方にのみオススメします。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2018.05.25

2018.05.25

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