なぜコンテンツマーケティングが必要なのか

2018.05.26

マーケティングの中でも、なぜ「コンテンツマーケティングが必要なのか」にも改めて触れておきましょう。取り組む意義、理由が少しでも伝われば幸いです。

この記事は 約 7 分で読めます。

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「コンテンツ」が何を指すのかをお伝えし、全容を似たような例からお伝えしました。また、マーケティングに関する意義や、マーケティングを取り巻く変化などもお伝えして来ましたが、その中で、「なぜコンテンツマーケティングなのか」はまだ取り上げていないので、この機会にまとめましょう。過去の講座もお読みいただくと、多少はご理解いただきやすいかと思います。

いきなりマーケティングに関する話を取り上げても消化しにくいかと思うので、比較されやすい「戦い方」の変化を追いかけてみましょう。

最初は素朴な白兵戦で良かった

文明なり、武具が未発達でも、石や棒、手足を使った格闘術などによる戦い、小競り合いはあったでしょう。間合いはそれぞれだったとしても、基本的には目視できる範囲、あるいは他の感覚器官で捉えられる範囲までで、せいぜい弓矢や投石機が有効な範囲、柄の長い刃物などか、手に持って振り回す刀剣や棍棒などが主流じゃないでしょうか。

火薬などが発明されれば銃火器を扱う砲兵、馬などの動物を飼育するようになれば機動力などを生かした騎兵も登場したかと思います。これに加えて、情報を扱う文官や軍師、先行する偵察部隊やスパイや忍びといった工作員が加わる形が基本でしょう。

戦争用語の多いマーケティングも、基本的にはこのあたりのイメージからスタートしていると思われます。戦略なり戦術なり、対峙した相手との振る舞い方など、今でも学べるもの、活かせるものは多々ありますが、現代でこの戦い方を多用するには少し素朴すぎるでしょう。

重工業製品による、大艦巨砲主義時代

戦艦や戦車、潜水艦といった純粋な工業力、特に重工業力や鉄鋼や重油といった資源力がそのまま戦力に結びつくのは、この頃の戦略、戦術でしょうか。第二次大戦の中盤ぐらいまでは通用したやり方と言えるでしょう。

圧倒的な破壊力、威風堂々たる重さやデカさで勝負するのも良いんですが、結局この路線がどうなったかは、ご存知かと思います。戦艦大和や、そこにリソースを投じた結果がどうだったかを考えると、現代の主要な戦い方がこれで良いのかどうかはお分かりいただけるんじゃないでしょうか。

インターネットが登場した頃や、モノが少なかった時代のマーケティングも、これに良く似た手法だったかと。「いいものを作れば売れる」、「とにかく力を示すんだ」と。実際、今はそうじゃない気がしませんか? ということは、次を考えなきゃいけません。

航空機と空母の時代

大艦巨砲主義を圧倒したのは、三次元的な機動力、小回りの効く戦術でした。重厚さでしばらくは何とかなっても、粘られた末に弱い部分を突かれてしまうと、どんなに巨大な図体を持っていてもやられてしまいます。

動き方と速さを磨く。情報の生かし方を制して、相手より先んじる。その経験値を現場から持ち帰って再投入する。現場でのいい立ち居振る舞いを再投入して、どんどん練度を上げていくのがこの時代の戦い方でしょうかね。

これは割と今も使われているマーケティング手法かと思います。小回りを聞かせて、相手にアプローチする手法ですが、今はもう少し進んでいます。

精緻なミサイルと無人ドローン

強大な火力を、感知させない、対策できない状態で被弾させる。それも高度な計算、予測を用いてあっという間に決定的な打撃を与える。あるいは、自動化や遠隔操作を駆使して、死なない兵士や壊れても構わない無人兵器を使う。

非人道的なものも持ち出せば、核兵器、化学兵器、生物兵器もあるでしょう。生き物を使うという意味では、細菌やウイルスによる兵器だけでなく、より大きなサイズの生き物、例えば人間に爆弾などを取り付けた無差別攻撃も登場しています。

どれも基本的には、「見えない、見せない、気づかせない」戦い方かと思います。バレたとしても、実行犯、実働部隊には辿り着けないものも多々あるでしょう。宇宙空間を利用した兵器や、感知させない潜水艦、サイバーテロ、さらにはメディアなどを取り込んだ情報戦といった、より目に見えにくい戦いも展開されています。

航空機と違い、目に見えません。目に見えにくいから、対策することも難しいでしょう。また、自動化やルーチン化が関与してくるので、コストはとことん下げられます。一方的にダメージを加えることも難しくないのが、現代の戦い方でしょうか。

「売りたい気持ち」が嫌がられる

ITというよりは、インターネットを活用したマーケティングが発達して来ました。ダイレクトマーケティングだ、SEOやSEMだ、SNSマーケティングだと。どのやり方でも商売だからしょうがないんですが、「売りたい気持ち」が多少なりとも見えてしまいます。これが購買行動の早い段階から見えすぎてしまうと、顧客に避けられてしまうような気がします。

もちろんそうじゃない顧客もいますが、「欲しくなったから話を聞かせて」という状態を迎える前に、「買ってくれ」とか「売りつけたいんだ」というメッセージが伝わりすぎてしまうと、「いや、今は勘弁してくれ」と感じる人がそれなりに出て来たんじゃないかなと。

買いたいと思うまで、待つ。知りたいと思っている相手、お近付きになりたいと思っている段階で、コミュニケーションをする前、お互いに知り合う前に、変なアプローチをしないのが今のマナーになっているのではないでしょうか。

「売りたい気持ち」を隠しつつ、買ってもらう

スマホやSNSをフル活用して、まず知ってもらう

個人だろうと企業だろうと、最終的には商売、利益を上げることが目的ですから、慈善事業でない限りは「買ってもらいたい」、「買ってもらう」が第一ですが、それを果たすにはアプローチしようとする気持ちすら、上手に抑える、隠した状態で振舞うことが重要なポイントになって来ていると考えています。

「マーケティングを取り巻く環境の変化」でもお伝えしましたが、買い手、受け手のガードは上がっています。また、事前に感知する能力も高まっていますし、ネガポジ関係なく情報を振りまく可能性も高まっているのなら、その構えを完全に解くか、内側から気持ちを変えてもらうことも重要になりつつあります。

それを攻略する肝も、気をつけるポイントも、買い手の手元にあるスマートフォン、それから情報をやり取りするSNSにあると言えます。売りたい気持ちを感知させず、近しい関係を築いていく。受動的に利用しがちなSNSの上で、ポイントを絞ったコミュニケーションをする。そのコミュニケーションは、できるだけ面白い方が、通信量を無駄にせずに済みます。

感じのいい業者、売り手だと思ってもらう。いい商品、サービスだと口コミしてもらいやすい気持ちを作る。これを成すには、コンテンツマーケティングで、「虚をつき続けて、いざという時に強い衝撃を加える」がベスト、というよりはほぼ唯一の有効な手段でしょう。ここに、昨今流行りの機械学習や、プログラミングを駆使した自動化も加えて時間の使い方、リソースの使い方をより効率的な形に変えておく。自動で対処できるところは自動で、精緻な狙いを定めるための情報収拾、的確に揺さぶるコンテンツを作るための時間により多くの労力を割く。

そうやって、良質なコミュニケーションを積み重ねる。いい評判だけを増やせるように細心の注意を払いながら、個別にベストなアプローチを実施する。アフターフォローにも力を入れる。そのための施策、そのための体制づくりをコンテンツマーケティングという枠組みで作っていく。

全社一致、内外の動きも一つのことに集中させる。出来るだけスマートに、着実に業務を遂行していくために、「コンテンツマーケティング」という新しいラベルで再構築をかけるのが、コンテンツマーケティングに取り組む意義と言えます。使い古されたマーケティングの王道、正道に向き合うにはベストな選択肢ではないでしょうか。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2018.05.26

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