インパクトのある伝え方について

2018.05.30

伝え方を考えていくための基礎テクニック、基礎知識編の次なるブロック。ベースとなる部分はお伝えしたので、ここからはほんの少しだけ応用に寄った基本的な考え方、テクニックへ入っていきます。仮面ライター流の見解も多めに載せていくので、お楽しみに(?)

この記事は 約 7 分で読めます。

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伝え方に関する基本を終えたばかりなのに、大それたタイトルをつけてしまいましたが、事前に出した某ラフ案のタイトルのまま、中身をひねり出していきますね。本講座も独自の学び舎、これまでに学んだことの再構築などが多分に含まれますので、注意事項なり過去の記事なりはご一読いただいた方が無難かと思います。

刺激が強いのは「実体験」と「強い妄想」

伝えることを考える場合、最も強くインパクトを与えるものは何か。そのツートップは「実体験」と「強い妄想」です。実体験はとにかく情報量も受信に使う感覚器官も多い。相対するコンテンツにもよるものの、その圧倒的なパワーみたいなものも感じられる分、通常のコンテンツよりもはるかにインパクトが強くなる。これに関してはこれ以上の解説はいらないでしょうが、ツートップのもう一方、「強い妄想」については解説がいるでしょうね。

インパクトの強い妄想 = 脳の中ではほぼ実体験

人間の想像力や妄想力というのは非常に強いもので、「そこに存在しないもの」も感じ取ってしまったり、そこから強烈な恐怖を覚えたりすることもあります。場合によっては、強すぎる想像力のせいで生命の危機に瀕することもあります。

それぐらい強い想像力、妄想力で引き起こされる妄想やイメージは、脳の中では実体験や、実体験をしのぐパワーを発揮します。架空の体験やイメージとはいえ、主に身体の外や脳から遠い場所で起こる実体験とは異なり、脳に一番近いところ、脳の中で起こる現象なので、それに繋がるコンテンツは、場合によっては一番強烈なものになり得ます。

実物を目の前に出されても想像力を働かせる余地がなかったり。欠けたところのない満月や完璧な円柱形のチーズを見せられるよりは、少し欠けた状態で提示されて、欠けているものを頭の中に思い描く方が印象に残りやすかったりします。

実体験をどんなコンテンツ、どんな瞬間にでも取り入れることは難しいですが、こっちの「想像力を刺激する」手法は、工夫次第でいくらでも取り入れることができます。相手の持つ想像力を刺激して、ひとりでに強烈な妄想を広げてもらうようなコンテンツを作ってみましょう。

具体的なキーワードとしては、「スケベ心」や「チラリズム」、「あえて隠す」がヒントになりますが、その辺りは次のコンテンツで示せればと思うので、そちらも併せてご覧ください。

もう一つの手法は、集中。

想像力を刺激する方法と合わせて考えたいのが、一点集中。強い印象を残したければ、そのコンテンツに盛り込みたいメインメッセージ、一番見せたいものは一つに絞ることが重要でしょう。あれもこれも盛り込みたい気持ちはよく分かりますが、そこは役割分担と単純接触効果を優先して、他のコンテンツと連携させる形で解消するようにしましょう。

そのコンテンツで伝えたいことを一つだけに絞り、他はそのメインを支えるサブコンテンツに位置付ける。そしてそのサブコンテンツを上手く使って、一番伝えたいことの衝撃を強くすることに使う。一つを生かすために、他の要素で協力して形を作るのも、強いインパクトを出すためのポイントになります。

使用する型は、「神話の法則」と「起承転結」

円環構造とステップアップの山登り型を組み合わせる

前回も簡単に触れましたが、人間が何かを理解するときは「二回以上」目に形にしておいた方がいいでしょう。また、衝撃度合いを少しずつ大きくして、強烈に伝えたいことのためにサブコンテンツを多段ロケット的に使うのであれば、飲み込みやすい前振りを順番に踏んでもらう形にするのがいいかと思います。

そうすると、「神話の法則」と呼ばれる物語構成と「起承転結」というフレームワークの両方を組み合わせた型を用いるのが一番いいんじゃないでしょうか。「神話の法則」に関する詳細は本講座では取り上げないのでご自身で調べていただければと思うのですが、表面上だけを捉えると「最初に示したところへ、もう一度戻ってくる」形、「行って帰ってくる」タイプを基本にします。つまり、最初に見せたもののところへ戻る形、「二回以上、伝えたいものを示す」という部分を取り出します。

これに、少し先で解説する「枕話 + 起承転結」の冒頭部分に組み込んで、合体型の型を構成します。つまり、受け入れやすい橋渡しのお話から、導入部の解説 + のちに示すものと同じメッセージ、多段階ステップ、一番大きなどんでん返し、お土産の提示、という形になります。(それぞれの解説、書くためのフレームワークは後に示すので、今回はいったんこの形までで覚えておいてください)

一番大きなどんでん返しを活かしつつ、導入部分で伝えたいメッセージを事前に提示しておいた上で、お土産の提示までにもう一度示す。前振りを丁寧に作って、最後もきっちり決める形を守ること。これも伝えたいことにインパクトを持たせるために重要なことになります。

想像力を煽って、一点集中なワンパターンへ

乗り気にさせて、丁寧に磨かれたどんでん返しをきちんと決める

想像力を煽らなくても、一点集中 + お決まりのパターンで十分に伝えられるとは思いますが、ここぞという時は、相手を前のめりにさせたい瞬間が出てくるかと思います。向こうから勢いをつけてくれれば、強めのクロスカウンターを決めることも可能になってきます。相手の勢いが強ければ強いほど、相手が想像力を掻き立てられている威力が高ければ高いほど、相手へ跳ね返る衝撃もより大きくなるでしょう。

情報伝達は結局、自分と相手(と市場)との共同作業。衝撃を伝える相手がいなければ、成り立ちません。強い衝撃を与えたければ、自分か相手の力を増すしかないのですが、自他の距離感を調整したり、相手に勢いよく前のめりになってもらうには、事前の崩しになりそうな「想像力を刺激する」ことが一番早くて簡単です。(とは言え、いつでも使えるようになるには訓練は欠かせませんし、常にうまくいくとは限らないので、やっぱり修練が必要です)

あとは綺麗に決める技、自分一人だけで高められる基本型さえしっかり身につけておけば、どんな状態からでも強いインパクトを与えることが可能になります。一番のポイントは、「想像力」。それからそれを活かす「一点集中」と「どんでん返しまでの一連の型」。インパクトのある伝え方を検討されている方は、ぜひこの辺りもご参考にされてはいかがでしょうか。

ただし、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」。強すぎる衝撃は与えすぎない方がいいので、頻繁に使ってエスカレートさせるよりは、使うタイミングを限定して、ここぞという時にだけ使われることをお勧めします。と、注意書きも添えたところで、この記事はここまで。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2018.05.30

2018.05.31

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