完成度と更新頻度の問題について

2018.06.02

各コンテンツの完成度はどのぐらいにすればいいのか、更新頻度はどのぐらいを目指せばいいのか。コンテンツマーケティングを動かしていく上で気になりそうなポイントも、まとめておきましょう。

この記事は 約 8 分で読めます。

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コンテンツの取り扱いや、中身そのものについての解説は前回まででほぼ終了しているのですが、どの程度の完成度を目指すのか、どの程度の更新頻度がベターなのか、そこについても念のため触れておきましょう。この記事も仮面ライター流の見解が多分に含まれるので、その辺りの注意事項やその他の解説の経緯等はコレまでの講座をご確認ください。

■ コレまでの講座

コンテンツマーケティングの場合は、完成度が優先

イマイチなクオリティのコンテンツでは、効果が薄い

他のWebを使ったマーケティングでは、もしかしたら更新頻度や数量を優先するかもしれませんが、コンテンツマーケティングの場合は、数量や更新頻度よりも、コンテンツあたりの完成度、クオリティの高さの方が優先です。一つ一つのコンテンツがしっかり仕事をしてくれているかどうかの方が、重要になって来ます。

数をとにかく量産する施策よりは、これまでに提示した内容をクリアしているか、チェックポイントをクリアしているかどうかの方を優先するようにしてください。時には新しいコンテンツの投稿を増やすことよりも、すでに公開しているコンテンツを推敲する、編集する方が効果が上がる、営業活動に貢献する可能性もあるので、兎にも角にも、数はあまり気にしなくて大丈夫です。

数や更新頻度より、効果を重視

「とにかく更新する」ぐらいなら、じっくり中身を練ろう

効果の高い低いに関わらず、何らかのコンテンツを作るということは、多少なりとも時間がかかります。その時間を、効果や再利用性、戦術的に有効性などが低いコンテンツを作るために使うぐらいなら、生み出すための準備であったり、作ったコンテンツの効果を検証するために使っていただいた方が、良いでしょう。

コンテンツの数を作ることが目的ではなく、ペルソナとの関係を良くするために足りないものを補うこと、営業活動や経営に関して貢献なりフォローするためのコンテンツを作ることが目的です。そこを忘れてコンテンツを作ることだけ、数を生み出すことだけを追いかけないようにしてください。

更新頻度は、事情によりけり。最低月1ぐらい?

週一回や週二回程度から、隔週、月1回ぐらいで続けやすいリズムを作る

コンテンツマーケティングは、「広報活動」の側面も大きいので、「完全にコンテンツの制作が止まる」というのもよろしくはないです。最低でも月に一回ぐらい、対外向けのニュースレター、お客様向けの月報や何らかの開催レポート、顧客インタビューぐらいは更新していただいた方が無難かと思います。

また、一度頻度を決めたならコロコロ変えないことも一つのポイントです。週刊なら週刊、隔週なら隔週、月刊なら月刊と、「いつ更新されるのか」もある程度決めておいた方が、定期的に見てくれる方にも更新する側にも便利です。スケジューリングもできるので、早めにリズムを決めて、決めたリズムをできるだけ守るようにしてください。

例外があるとすれば、立ち上げた直後ぐらいでしょうか。軌道に乗るまでは少し頻度高めにしておいて、慣れてきた頃合い、それなりに訪問数や閲覧者数が落ち着いてきたり、コンテンツマーケティングの施策が営業活動に寄与し始めたことが分かり始めた頃合いに、トーンダウンするようなさじ加減が良いんじゃないでしょうか。

アクセスや反応も見ながら、施策を調整しよう

新しいコンテンツを作るべきなのか、既存を編集するべきなのか、見極めること

自分たちで見出したコンテンツのリストや、カスタマージャーニーマップに基づいて列挙したコンテンツを、とにかくスケジュールに則って制作していく、という態度よりは、まず反応がありそうなコンテンツ、効果や反響が高そうなコンテンツから手をつけていく方が良いでしょう。常に、アクセス状況や、コンテンツに対する反応を確かめながら、どの施策を打つのか調整するようにしてください。

延々と新しく作るだけが有効な施策とは限らず、時には既存のコンテンツを編集してみたり、アクセスの多い過去のコンテンツを、最新の情報も織り交ぜてリメイクしてみたり。毎年作る季節のネタや、時季のトレンドを取り入れたコンテンツを定期的に発信するのも一つです。この時も、ただただスケジュールに則って作るという態度を取るよりは、「アクセスがあったから作ってみる」とか「反応を確かめて、営業活動や広告に反映する」など、ほかの部署とも連携しながら、その時にどんな施策を取るべきかを調整するようにしてください。

「その時にできる範囲」で最良のコンテンツを

完璧主義に陥る必要はないけれど、無理のない範囲で最高を目指そう

一つだけ突出したコンテンツはいらない、と何度かお伝えしています。一つだけすごいキラーコンテンツとか、物凄い予算を投入した数点だけのコンテンツなんていらない、ともお伝えしました。その方針は基本的に変わらないんですが、一つ一つのコンテンツのクオリティが低くて良い、とも思っていません。

良い材料が揃わないと良いコンテンツは作れませんし、良い職人が手がけないと良いコンテンツにはなりません。しかし、予算や時間の都合によって、毎回最高のコンテンツが作れる条件が揃うとは限りません。でも、作って反応を見てみないと、そのコンテンツが有効なコンテンツなのかどうかも分かりません。完璧主義に陥って、一つもコンテンツを作らないよりは、その時点で精一杯できる範囲の最良のコンテンツを作る方が、コンテンツマーケティングを続けていくには正しい向き合い方と言えるんじゃないでしょうか。

良いコンテンツを見極める目、良い表現を見極める感性、どんなペルソナに対して、どんなコンテンツを提示すれば良いかを見抜く洞察力など、一朝一夕には身につかない能力、経験値の果てにようやく成り立つコンテンツマーケティングですが、全部をいきなり高いレベルでやろうとするのは、無理があります。そして、少しでもやってみないことには自分たちの経験値にもつながりませんし、周囲の反応を確かめて試行錯誤することもできません。

真摯かつ誠実に、できうる限り一番良いコンテンツを作る。きちんとフォーマットに則った形で、自分勝手に作らない。作ったコンテンツが良いか悪いかも、自分たちでチェックする。リリースしたコンテンツに対する反応をしっかり集めて、それで正しかったのかどうか、その方向で進んでいって良いのかもじっくり検証する。

コンテンツを作り出す以上に、コンテンツを作らない時間も大事なのが、コンテンツマーケティングです。コンテンツの量が欲しかったとしても、まずはその時点でできる最良のコンテンツを一つずつ作っていくこと。「自分たちにできる一番」に取り組んで、周囲の反応に耳を傾けること。そこから始めてみてください。正しい努力なら、必ず結果に繋がりますので。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2018.06.02

2018.06.02

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