コンテンツマーケティングにおける、SNS利活用

2018.06.03

業務としてSNSを活用する場合の利用方法、活用ポイントもいくつかピックアップしてお伝えします。一連の講座の最終コンテンツですが、オマケ的に気楽にご覧いただけましたら幸いです。

この記事は 約 9 分で読めます。

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思いの外、回数を積み重ねたコンテンツマーケティング基礎講座ですが、一旦この講座でおしまいです。前回からオマケ的に触り始めたSNSの利活用。改めて解説するほどでもないのでしょうが、仮面ライター流の考えをお伝えします。この講座も単独のコンテンツとしてご利用いただけるかと思いますが、一連の記事も併せてご覧いただければ幸いです。

■ コレまでの講座

そもそも、SNSとは?

マーケティング的には、「アーンドメディア」

SNSは、Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略。社会的な繋がりを提供するサービスのことを指します。一定の閉じられたサイト、閉じられた関係性の中で、そこでしか出来ない情報のやり取りが存在しているのが、基本的な要素でしょうか。それぞれのSNSに登録している人も違えば、関係の持ち方もそれぞれのSNSで異なることもよくあります。SNSごとの違い、主にやり取りされる情報の違いなども把握しながら、上手に利用していただければと思います。

一方、マーケティングやメディア戦略的には、SNSは「アーンドメディア(Earned Media)」と呼ばれる区分に該当します。自社のサイトやブログのことを、「オウンドメディア(Ownd Media)」、リスティング広告やその他のメディアで展開される有料広告を「ペイドメディア(Paid Media)」と呼び、3つで「トリプルメディア」などと称します。

アーンドメディアとは、信用や評判を獲得する(アーンド = earned)するために活用するメディアで、SNSや自社ドメインでないブログサービス(例えば、「Amebaブログ」など)を指します。比較的人が集まりやすい場所、他の誰かに見られやすい場所で、自分の評価や影響力を高めるために使い、そこで高めた評価、数値化された評価を活用して、オウンドメディアの評価も高められるように活用します。

SNSと自社サイト、ブログの違い

SNSはWeb上のショッピングモール

自社のサイトやブログなど、オウンドメディアは基本的に、個人商店です。商店街や駅前、産業道路沿いなど、人の往来があるところへ店舗を構えられればいいですが、大抵の場合、誰が来るか分からない住宅街や、人が来そうにない山奥に立てているような状況でしょう。実際には道路で繋げられる陸上に立ててあるというよりは、海の中にポツンと小さな島を開拓して店舗を構えた、ようなイメージの方が近いでしょうか。

とにかく人の来てもらう、存在を認知してもらう、わざわざそこまで立ち寄ってもらうというハードルが存在するので、そこを手軽にするべく、SEOやらペイドメディア、メールマガジンによる更新通知などを駆使して、人に来てもらえるように工夫する訳です。

一方、SNSは誰かが立ち上げたWeb上のショッピングモールやアウトレットのようなもので、入居している人たちの手で一所懸命に集客する必要は余りないでしょう。黙っていてもそこには人が集まっていて、その中で人の耳目を引くように努力しさえすれば認知してもらうことが可能です。

ただし、全ての権限はショッピングモールの運営者が握っていますし、ショッピングモールの集客力や旬というのは時々刻々と変化していきます。入居者だけの魅力や内側のコンテンツ力だけで全ての命運を左右するのは難しいとも言えるでしょう。

ビジネス的には、そのショッピングモールの中へ出張所やアンテナショップを出す、という認識が近いでしょうか。本店となる自社サイトはあくまでもショッピングモールの外にある状態で、そこまでのアクセスや集客が悪いから、面倒臭いショッピングモール側の事情に合わせてでも認知してもらうために店舗を構え、面倒臭かったとしても複数のショッピングモールに支店を出しておく必要がある、というイメージです。

SNSを使う上で重要なこと

郷に入っては郷に従う

それぞれのSNSには、それぞれの「住人」や「文化」、「カラー」や「不文律」といったものが存在します。何かの本やセミナーで「使い方」を学んだからといって、いきなり自己流で使い始めてしまうと上手くいかなかったり、妙な反感を買うこともあり得るでしょう。

また、一方的に自分たちが見て欲しいことだけを発信し続けるのも、「情報のやり取り」や「アカウント同士のやりとり」が重視されるSNSの場合、敬遠されるでしょう。

重要なのは、それぞれのSNSの空気や文化、使っている方々の特性や特有の不文律などを十分に肌に馴染むまで掴むこと。自分の都合で、自分の好きなように振る舞わないこと。そこにある文化、そこで育まれている空気を大切にしながら、自分たちもそれに沿う形で振舞っていく。ただただ情報を投げっぱなしにするのではなく、信用や評判を積み重ねられるよう、良い同居人、良き隣人と思ってもらえるような振る舞いを考えることが重要でしょう。

また、いきなり情報を発信してみたところで、あまり効力はありません。数値化される評価の部分を高めるように努力したり、自分たちが見て欲しいものだけを発信するのではなく、交流やSNS状のアカウントを認知してもらうこと、親近感を持ってもらえるような投稿を織り交ぜることも意識して取り入れた方が賢明でしょう。

「いいね!」を少しずつ増やして見たり、フォロワーが増えるようにこちらからフォローをしてみたり。良い関係が高まるように、一つ一つの投稿にも神経を配って、見ている人にいいリアクションをとってもらえるように発信してみたり。あるいは、素直に一アカウントとして節度は保ちながらも、他のユーザーさんと交流を図ってみるなど。そういう細かな気配り、無理のない積み重ねが大切です。

「自分のため」を忘れない

自分のサイト、自社の評価、影響力を高めること

SNSは楽しいです。自分から発信しなくても受動的に情報を受け取っているだけでも楽しめますし、沢山の情報を受け取るようにして、流れの速いタイムライン、ニュースフィードを作っておけば、事情通、情報通にもなれるでしょう。個人のアカウントで、色んな人と交流してそこから新しいお付き合いを始めることもあり得るでしょう。

ただし、忘れてはいけないのは、本当に力を入れなくてはいけないのは、自分のサイト、オウンドメディアを育てること。アーンドメディアはあくまでもアーンドメディア。信用や評価、自分たちの影響力を高めることに活用しながらも、オウンドメディアへ貢献することを忘れてしまえば、「ただの遊び」になってしまいます。

SNSの中で完結する投稿を織り交ぜながら、オウンドメディアへ流入するような導線を時々差し込む。アカウントを認知させるなら、GmailメディアのURLも必ず記載しておく。お問い合わせやメッセージが飛んで来るような作り込みもしておいて、向こうからアクションされたなら誠実に応えること。

そして、一度始めたからには途中で放り出さずに、自分たちを評価してくれた人を大切にすること。力技で「いいね!」やフォロワーを集めたところで、投稿に対するリアクションが低ければ、「お金で買った評価だな」と思われることもありますし、「古くからあるわりに、全然更新してない」と思われるのも、よくありません。

自分たちの評価や評判を落とすことも避けながら、それぞれのSNSの空気や文化、そこにいるユーザーさんとの関係も良好なものを築いていく。そうすれば、アーンドメディア、オウンドメディア共に触れば触るほど成長していくという状態を作り上げることも、無理ではないでしょう。

それを達成するためにも、分析ツールの使えるSNS、分析機能の使えるアカウントを作り、しっかり戦略と仮説を立てて運用するようにしてください。触れる時間もしっかり区切り、仕事として使う瞬間、遊びとして使う瞬間も切り分け、出来るだけ楽しみながら活用するように心がけましょう。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2018.06.03

2018.06.03

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