ブログを書くなら、「意図」と「目的」は用意しよう

2018.11.21

ブログなんてとにかく書けばいいとか、SEOを考えるならブログだよ、みたいなのもチラホラ見かけるので、これもこれで、噛み付いてみようかな。今回も、個人的な見解多めでお届けします。

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一口にブログといっても、その目的は様々

ブログに限らず、日記なり、何らかの記録を取る場合、その目的はやる人の数だけあるでしょう。本当に、とにかく日記をつけたい、なんらかの記録を取っておきたい、個人的な何かを発信したいからブログをやっている、という人もいるでしょう。技術的な何かをメモするために書く、日々の学習を記録するために書く、ブログを書きながら考えをまとめてみるなど、学習目的や学ぶための手法としてブログを活用する人もいるでしょう。

頭の中の考えを紙に書いて整理する代わりに、ブログとして書く人もいるでしょう。コメントを解放していれば、読みに来た人が貴重な意見を聞かせてくれるかもしれませんが、自宅の机の上にある日記帳では、そんなことはできないでしょうし。

自分たちのビジネスや商材、ブランドを認知してもらうためにブログを書く人もいるでしょうし、自分の発信力や影響力を高めるため、あるいはアフィリエイトや広告収入を目指してブログを活用している人もいます。企業の取り組みとして、PRや広報の代わりに、あるいはマーケティングやプロモーションの一環として、戦略的にブログを使っている担当者、担当部署もあるでしょう。

どれもが正解で、間違った使い方は基本的にないでしょう。ただし、ブログを活用している方の意図や目的と合致していれば、ですが。もし、趣味や学習の一環としてではなく、ビジネスとして、あるいは本業の一環として取り組んでいるのなら、ちょっと立ち止まって考えた方がいいかもしれません。

ブログに取り組む理由、目的をはっきりさせよう

「このブログは趣味で始めたブログだから、何を書いてもいい」というのも、決して悪いことではありません。悪いことではありませんが、ビジネスを少しでも考慮したブログを書かれるのなら、それは「誰かに読んでもらうためのブログ」ということになります。全ての記事がそうではないとしても、既存顧客や見込み顧客の目に触れてもいい記事や、読んでもらいたいカテゴリーぐらいは、書く側、発信する側がきっちりコントロールするべきでしょう。

「アーティスティックな側面もあるから、そこを評価してもらうのも自分の仕事」という方々や、「私生活のキラキラな感じも含めて、自分のブランディングなの」という方であれば、趣味丸出しのブログや読み手のことを考えていない記事を更新していただいても構いません。その場合は「せっかく時間を使ってブログを書いているのに、誰も読んでくれない」とか、「利益に結びつかない」とは嘆かないでください。全て、自己責任です。

ビジネスオーナーやブランドオーナー、経営のトップや自営業者というのは、全ての時間が投資対象です。時間を投じて、少しでも多くの利益に結びつける、あるいは自社のため、自分の事業のために活用するのが仕事です。それを踏まえずに、「とにかく書くことが好きだから」と何にもならないブログを書いているようでは、あなたのビジネスは未来永劫良くならないでしょう。

まずは、そのブログがビジネスのブログなのか、趣味のブログなのか、学習目的のブログなのか、ごちゃ混ぜにしてもいいブログなのかを、きっちり切り分けること。そしてそれらがゴチャゴチャにならないように、使い分けを守ることから始めましょう。なお、本記事のここから下は基本的に、趣味や学習目的のブログを対象外とし、ビジネス目的のブログに対する内容とします。

ビジネスブログには、広報やPRという観点をお忘れなく

単なるブログなら、広報やらPRやら、マーケティングやらブランディングやらプロモーションは考えなくていいですが、ビジネス目的のブログであるなら、外に向けて発信しているんだという側面、ビジネスに関する情報発信を行っているんだということを忘れないようにしていただきたいですね。

単純にブログとして捉えていると、自分のビジネスに無関係なランチの話題や時事ネタ、その日に起こった出来事、ご自身の考えや思いつき、日々の取り組みなどを、夏休みの宿題のように乱発される方がいらっしゃいます。それが読み物として非常に面白いものであったり、目の付け所が素晴らしいとか、ブログとしての価値がとても高いのであればそれでも結構なんですが、大抵はそうではありません。

とにかく書かなければいけない、とか。書くことが思いつかない、とか。読むことを想定した書き方、読んだ後にアクションを促す内容になっていない、とか。非常によく見かけます。

ブログ、日記だからと思いついたままに書かなくて大丈夫です。事前に何を書くか決めてから書かれても構いません。毎日書く必要もありません。書くべき時に書く、書かなくていい時は無理に書かなくていいんです。

ビジネスブログは単なる日記ではなく広報だから、読まれることを考えて書く。外に向けて発信することを意識する。思いつきに任せず、計画を立てて戦略的に、書くべきこと、伝えるべきことを、ある程度スケジュールに則って書く。速報性や緊急性も鑑みて、自社や自社のビジネスの見え方、受け取られ方も考慮して取り組まれた方がいいかと思います。とにかく書かなきゃと件数を稼ぐ、粗製乱造するよりは、少しでも質の良いものをアウトプットする、読んでもらってビジネスにつながる可能性の高いものを書く。自分を含めた人件費や時間も一つのコスト。投じるからには回収できそうな取り組み方を考えましょう。

「その記事」の意図と目的もハッキリさせよう

何を伝えたい記事なのか、どういう狙いがある記事なのか。どんな目的で書くブログなのかを、毎度毎度しっかり考えて、それを意識して書かれた方が良いかと思います。「何を伝えたかったかよく分からない記事」とか「誰に向けたものか分からない記事」では勿体無いので、一つ一つの記事を書く際に、どんな背景があってその記事を書こうとしたのかという意図と、その記事で何を果たしたかったのか、何を成そうとしたのかという目的ぐらいはどこかにメモしたり、言語化するなりしておいた方が無難でしょう。

また、意図と目的を持ち込んで書くのであれば、読み手のことや、読み手の状態(自社との関係性)も少し想像されると、より効果的なブログが書けるかと思います。詳細はコンテンツマーケティングやら、ペルソナやらで調べていただいて、ご自身の取り組みに活かせるか、取り入れられるかをお確かめください。読みそうな相手、ブログを読んでくれた相手にどんな感想を持ってもらいたいか、どんなことを覚えておいてもらいたいかぐらいは考えておくと、伝えたいことがよりクッキリしてきます。

素朴なブログじゃなくても良いけど、過剰な演出も忌避される

広報やPR、マーケティングやブランディング、プロモーションの一環(プロモーションはやり方を間違えるとステルスマーケティングになるので、要注意ですが)として書くので、「いわゆる日記」の範疇に留める必要はありません。出来事や感想を伝えるものではないので、様々なテクニックを駆使したり、材料となる画像や文章を多少作り込むなど、演出や脚色が入っても構いません。プロの技で、読みやすいブログ、より伝わりやすい記事に磨き上げていただく方が良いかと思います。

一方で、近年は広告や売り込み文句に対するネガティブな反応もあり、過剰な作り込みや行き過ぎたプッシュ型の表現、嫌悪感を覚えそうな独特の雰囲気、文章表現等々も避けられた方がいいでしょう。インチキな広告やフェイクニュースも多々ある中、著名な芸能人や文化人が出ている広告よりも、親近感を覚えるちょっと有名な人の素朴なレビューの方が信頼されたり。TVタレントの達者なトークでオススメされるより、Youtuberのやや物足りない演出の方が受けたりするのが、一つの証左でしょうか。

受け取りやすさを強調したり、受け取り方を誘導する程度の演出、素材の加工は許容範囲かと思いますが、「自分たちのブランド」みたいなものを過剰にふりかけるようなことは、避けられた方が賢明です。

素材も活かしながら、見えないところへプロの技を効かせたい

折角のビジネスブログなら、書く人にはそれなりの文章力、書き手としてプロの技を求めたいところですが、最近は上記のような事情もあるので、簡単には身につけられません。パッと見て分かりやすい仕込み、誘導のテクニックというのは割と簡単に身につけられますし、素材がどんなものであっても、一定水準のクオリティを上げるようなテクニックや技巧もすぐ身につけられますが、そういうものが嫌われがちです。

目指したいのは、高級な寿司屋の板前さんとか、水にこだわる和食屋さんとか、素材の良さを活かしながら、自分たちの技も溶け込ませているような、凄腕の職人さん。主役はあくまでも素材で、自分たちの技術や存在は前に出さない。それでいて、見えない技術が目一杯盛り込まれているから、手を加えたものの方が、素材の良さが引き立つ。イメージ的には、そういう書き手が理想かなぁ、と。

これ見よがしな部分で技巧を見せつけるのではなく、全体的な部分、見えにくい部分、書いてあることではなく書いていない部分、行間や文体みたいなところ、あるいは書いている時の思想や姿勢にこそ、永年磨いてきた哲学や技術を込める。素材、つまり「伝えたいこと」を生かすために、ブログの土台となる言葉や文体を磨きましょう。

これについては一朝一夕には身につけられないので、良いものを大量に浴びてインプット、そこから学んだものを自分の血肉に変えるためのアウトプット、アウトプットを反省しながら、さらにインプットしたりアウトプットしたりする終わりのない鍛錬、修行が欠かせません。修行の日々を過ごすことで、素材を邪魔しない磨かれた水や、良質な出汁のようなものを、ご自身のブログ、文章の中で表現できるようになります。

どうせやるなら、プロの仕事、プロの手技を目指しましょう。あるいはそれができる人と手を組みましょう。それが、読み手や世間に対するあなたの真摯さ、誠意に繋がります。

意図と目的を持ったビジネスブログをやるのなら、自分の足で立ちましょう

趣味のブログ、学習目的のブログ、何の意図も目的も持っていないブログであれば、無料のサービスや無料のブログで構いませんが、ビジネスブログとして、広報やPR、マーケティングやブランディングとしてブログをやるのなら、ぜひ自前のドメイン、自前のブログでやりましょう。

一人のプロフェッショナルとして、世間や読み手に対して向かい合う。自分の発信に責任を持つ、これからのブログ活動をしっかり積み重ねていく。そういった諸々を、首尾一貫した態度で世の中に表現するのであれば、ドメインもブログも自分のものとして展開された方がいいでしょう。

自分の歴史、あるいは自社の歴史を紡いでいくのに、他社のサービスへ資産を積み重ねる、自分たちのリソースを投入するのは割に合いませんし、自社のため、自分のサービスのために全てのリソースを活用しましょう。

ハラを括ったブログ活用、コンテンツマーケティングをお考えなら、いつでもお声掛けください。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2018.11.21

2018.11.21

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