無理に「日記」を書かなくても良い

2019.11.20

この度、初心者というか入門者向けのブログ勉強会をすることになったので、好き勝手に考えをまとめても問題のなさそうな「文章」に関する部分について、この機会に改めてまとめていく。勉強会はあくまでもきっかけの一つに過ぎないけど、宣伝が強かったらゴメンなさい。ということで、例のごとく本題前の小噺から。

この記事は 約 6 分で読めます。

ブログと言われても、書くことない?

作文/ブログ嫌いを増やす呪いのフレーズ「日々の出来事/思ったことを書きなさい」

いきなりにしては暴投気味の書き出しだけど、最初に取り組むのはコレでしょう。
小学校、中学校、高校と。国語の課題といえば「(絵)日記」と「読書感想文」。この課題のせいで、作文が苦手になった、国語が嫌いになった方もいらっしゃるでしょう。

「日々の出来事を書きましょう」と言われても、わざわざ書きたいことなんてないし、今日どんなことが起きたかなんて、一々覚えていない。「本を読んで思ったこと、感想を書きましょう」と言われても、何を書けば良いか分からないし、どう文章を組み立てれば良いか分からない。
自分もそういう人でした。

作文自体は書けるというか、苦手意識は微塵もなく、思うに任せて嬉々として書けた方だったように思いますが、そんな自分でも「日記」や「読書感想文」は無理でした。毎日毎日記録に残すだけ、書き記すだけのイベントや事件なんて起こらないし、それを起きたまま書いたところで楽しくない。書く側が楽しくなければ読む方も当然面白くない。
読書感想文だって、漫然と読めば良い方で、大抵はそれほど読み込むことなく、抱いた感想で規定のマス目を埋めるだけの文章を思いつけるはずもなく、結局は支離滅裂な文章になるか、引用、あらすじだらけの駄文が出来上がるだけ。

日記や純粋な読書感想文が書ける人は天才だけ、才能に溢れた極々一部の限られた人だけだと中3ぐらいまで思ってました。でも、小説っぽいものを書くようになってしばらく経った高1ぐらいから、認識が変わって楽に書けるようになりました。何が変わったのか、何を変えたのか。答えは、「日々の出来事を書く」「思ったことを書く」をサッパリやめること。

日記は、漫然と日々の記録を書くのではなく、目についたこと、耳にしたことを起点に考えたこと、気がついたことをひとまとまりにして、気がついた出来事の描写+考えたことのエッセイにする。読書感想文は、自分が気になった部分、自分の考えを一つ固めて、それを軸に読んだものを反映していく、論理を組み立てる、テキストありきの小論文にする。そうすると、ビックリするぐらいスルっと書ける。少なくとも、元々の作文が苦手でなかった自分には、効果絶大な発見でした。

結局、「ただの日記」も「ただの感想」も案外書けない、むしろ難しい。その上、誰も読みたくもない。書き手なりのプラスアルファがないと読む方も収穫がないし、何を伝えるために書けば良いか、書く方も拠りどころを失ってしまう。授業や課題で刷り込まれる「思ったことを書く」が呪いになって、書く力、書く楽しみを奪っていく。だったら最初から、「思ったこと」なんて書かなくて良い。「日記」も「感想」も無理に書かなくて良い。

あなたが書きやすいことも、読者が読みたいことも、あなたの「感想」や「感情」じゃなくて、あなたが「何を考えたか」「どう考えたか」。何がきっかけでそんなことを考えるようになって、その考えはどれだけ妥当で、どれだけ普遍性があるのか、共感や納得ができるのか。一つのシミュレーションとして、学べるものがあるか。一つのフィクションとして、楽しめる部分があるか。そこを追求することに時間を割いた方が、あなたにも周りの人にもプラスでしょう。

日記も、感想文も、無理に書かなくて良い。自分の頭で考えたこと、でっち上げたことを好き勝手に書いて良い。ただし、読み手が読みやすいように、自分の主張が通りやすいように書く。そこには技術や配慮、おもてなしの心、センスやリテラシーが関わってくる。ただ、それだけの話、なんだけれども永らく刷り込まれた呪いの言葉は、簡単には解けませんよねぇ……。

作為的に、「自分の考え」を書いてみる

「ブログって、日記でしょ」を封印して、意図的、戦略的に情報発信に使ってみる

自分でビジネスをやる人、自分でお店をやる人なら特に、積極的な情報発信にブログを活用してみましょう。特に、「日々の出来事」を書くことは封印して、自分のビジネスを理解してもらうための文章、他店との差別化を図るための文章を適度に分けて、少しずつ理解者を増やす、共感してくれる人を増やすような情報を発信するようにしてみましょう。

昨日何を食べたとか、昨日どこで何をしたかとか、どうしても書きたいのなら止めませんし、それがブランディングやりプロモーションに寄与するのなら積極的に書くべきですが、そういうネタを無理やり作る必要もないし、ネタ作りに悩む必要もありません。まずは、自分たちの理念、世界観や名前の由来、これまでの経緯など、事業計画書を作るときに捻り出した考え、アイディアを中心に、まだ見ぬ人へプレゼン、接客するようなつもりで、説明してみましょう。

それだけで、あなたは「あなたのビジネスの専門家」になれるはず。誰にでも分かるように、伝えたいことがしっかり伝わっていくように、情報のまとめ方、区切り方を工夫して、体系的に発信していく、読んでもらえるように工夫する。そういう取り組みにブログを活用した方が賢明です。

「とにかく更新」より、少数精鋭のオリジナルで

専門外の記事、読み手無視のブログを書いても効果ナシ

「毎日更新」は効果がないどころか、かえってマイナスになる時代。「ブログを書く時間」というコストを考慮しても、十分なリターンを得たければ、一つ一つの記事にじっくり時間をかけて、専門性と独自性の高いブログを更新する方が良いでしょう。

専門にするような分野、No.1にできるようなウリがない? 「あなたのビジネス」に関しては、あなたがNo.1の専門家でしょう? あなたのビジネスならではの情報、あなたのビジネス、あなたらしさを理解するための情報は、あなたが絶対的なオリジナル。ブログのコアの部分、読み手を選ぶ濃い部分を、最初にしっかり積み重ねる。

アクセス数、検索ボリュームは望めないかもしれませんが、それはランダムに記事を量産したって同じ。答えが大して変わらないのなら、先に着実に勝てる部分、他に並び立てる人がいない部分から固めていく、勝負していく。そこから手をつけた方がいいように思いません?

何を思って独立したのか、何を大切にしているから独自のビジネスにしているのか。そこを言語化していく、伝わるように工夫する。書いたならそれを読んでもらう、ブラッシュアップする。何事も急がば回れ。自分の独自性も、しっかりコツコツ発信していけば、自分にも周りにも積み重ねただけのものが返ってきます。

まずは自分たちのこだわり、自分たちの強み、大切にしていることを、しっかり考えて、しっかりまとめてみましょう。そこから手をつけていけば、きっとブログは書けるし、書き続けられる。1記事、2記事で伝わるようなら苦労はしないでしょう? 自分たちのことをどんどん書いてみて、自分たちとお客さんとのことをどんどん書いていく。それだけで、書きたいこと以上に、書くべきことは溜まって行きます。

思ったことでも、日々の出来事でなくても大丈夫。
「あなたの考え」、「自分ならこう思う」をどんどん書いちゃいましょう。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2019.11.20

2019.11.20

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