「情報発信」の話をする前に、気にしたいこと2 「情報発信」の話をする前に、気にしたいこと2

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情報、ちゃんと届いてる?

発信を頑張ったって、届く範囲に限界がある?

社会の分断が進んでいる、とか断絶が起きているとか言うつもりはないけれども、多様性が増したことと、マスメディアが以前ほどの影響力を持たなくなったこと、意外とWeb、SNSがそこまで浸透していないこともあってか、情報発信は十分やっていたとしても、届くべき人に届いていない事象が起きているような気がする。

もちろん、広告の出し方がまずいとか、情報を乗せる媒体が限定的すぎると言うのも可能性としてはあるし、コンテンツの作りが良くない、見せ方や書き方がよろしくないと言うのもありそうだけれども、そもそも目に触れるところまで行っていない、情報を取り入れる習慣がなくなってきている人たちもそれなりに存在している、ように思える。

新聞の発行部数減も一つの要因だと思うけど、目に見える意味でのコミュニティ、近所付き合いや井戸端会議なコミュニティ、地域でのやり取りと言うのが人口の多い都心部で減っていて、縦にも横にも趣味や属性が異なる人たちが行き来する瞬間、機会も減って行ってるんだろう。

禁煙ブーム、分煙ブームもあって、タバコ部屋でのやり取り的なものも減っているだろうし、IT業界やSNS界隈で言うコミュニティというのは、同質性の高いサークル、閉じた世界を強化しつつあるようで、地域の居酒屋なんかも含め、新参者や異業種、異文化人が入り込む余地は徐々に減って行っているような気もしてくる。

消費増税のご時世、賃金が思いの外上がらないのも、アフターファイブ的な付き合い、酒席でのやり取りも減らして行っている? 社会人サークルが活発なところもなくはないし、小中学校単位の交流もあるだろうけど、そこで深い話や仕事の話、耳寄りな新情報を交換すると言うのも、あまり考えにくい。

SNSを一所懸命やって行っても、結局は類友。ニュースを自分でチェックするようになればなるほど、元から興味があったものばかりが強化され、意外な発見、斬新なインプットと言うのは難しくなる?

行政や社会でいろんな取り組みをやっていて、自分たちの情報発信も一所懸命やっていても、マスコミはSNSを情報源に後追いするだけ、独自の面白い話には手を出さないし、自分たちも自分たちにとって居心地のいい世界にしか行かなくなる。これでは、情報は満足に行き渡らない。

余計な情報、怪しい情報も忌避される

知らない情報、欲しくない情報は、どれだけ頑張っても受け取ってもらえない

直球勝負で情報を届けても、受け取ってもらえない。ちょっと変化をつけて、意外な角度で情報を発信してみても、面白い部分だけが切り取られて、一番伝わって欲しいことは何も伝わらない。もしくは、そもそもの伝え方がズレていて、届いて欲しいところに全く届かない。

口コミやインフルエンサー、バズを期待して色々仕掛けてみても、情報を受け取る相手の情報的な免疫に阻まれる、あるいはそもそもの隔壁を越えていけない、シャットアウトされてしまう?

情報産業、マスメディアがやってきたこと、広告業界が今まで積み重ねてきたことを思えば仕方ないし、SNSでの著名人のアレコレや、プラットフォームの振る舞いを見ても仕方ないと言う気持ちもあるものの、じゃあ何を目的、目標として情報発信していけばいいのか、情報発信をするだけの意味がどこにあるのかと言う気持ちにもなってしまう。

これからの時代、「情報を広げてくれる」こと以上に、別のコミュニティに入っていける人へ情報を伝えること、あるいは断絶の壁を乗り越えるだけの伝え方を見出すこと、情報を受け取る相手の免疫をかいくぐる、誤認識させることと言うのが重要になってくるのかな?

結局は、コンテンツ、クリエイティブ

広告自体の魅力、商品自体の良さ。全体のマーケティング戦略、方針も大事

新規顧客の獲得、あるいはリーチ数、短期的な利益だけを見た宣伝広告、販売促進な情報発信、情報伝達では、安物買いの銭失いにしかならない。完全な新規顧客の獲得、良質な分かってくれる顧客を増やしていくためには、もっと緻密な戦略、より深い部分まで見た立ち居振る舞い、方針を打ち出すことが重要だろう。

広告としてのクリエイティブ、コンテンツ単体の力もより重要になってくる。ちゃんと予算をかける、ちゃんと質の良いものを届ける、相手に合わせた自分本位でない情報発信、情報伝達を心がけていけば、多少なりとも伝わる、拡がっていくのではないだろうか。

一つ前の記事で掲げた「天を相手とする」姿勢、あるいは相手をきちんとリスペクトするスタイル、信じても良いと思われる実績作り、空気作りと合わせて、片手間でマーケティング、ブランディングをやらないこと、ちゃんと本職の人たちとクリエイティブ、コンテンツを作っていくというやり方をやらないと行けないんだろう。

特に、景気は後退局面に入っていくだろうし、より無駄のない宣伝広告、販売促進をやろうと思うと、こういった情報発信の見直し、組み直しは避けては通れないだろうし、本意気の刷新は積極的にやって行かないと、本体が倒れるだろうね。

技術的な工夫もいるし、アート的なクオリティも求めなきゃいけないし、ソーシャル的なことも考えなきゃいけないし、どの人に届けるか、その後の広げ方も考えなきゃ行けないし、ますます難しくなっていくけど、バカ正直に、アホみたいに何とかできると信じてやっていきたいね。

長谷川 雄治

長谷川 雄治はせがわ ゆうじ

2013年から、仮面ライターを掲げて活動中。
物書き&Web制作、コンサルティングが本業だと思い込んでいる、ただの変な人。