一人称掌編小説『2023』を書いてみた 一人称掌編小説『2023』を書いてみた

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はじめに

新しく何をやろうか、自分は今どういう考えを持っていて、何を訴えかけて行こうかと悩んでいる最中に、落ち着きを取り戻している日々を未来予測してみようというところから、色んな思惑や縛りを設けた掌編連作『2023』を企画して、200本ほど書いてみた、というお話。

一早く、アフターコロナの世界を想像してみた

「書いたら現実になる」を信じて、2年後の茨木を舞台に日常を切り取った

いわゆる「コロナ禍」という世の中になってから、外へ出て新規に営業活動もしにくいし、Web屋さんやマーケティング的なコンサルとして「集客支援」というのも提案がしにくかった。どちらかというと、「1を2に」な地味なスタイルで「ガラッと業態転換」を支援できるような人材ではないから、余計に「何をやればいいか」を悩みに悩んだ結果、「オレはこう思う」とか「こう考えている」をギュッと詰め込んだ小説をおまじない代わりに書いてやれ、ということで『2023』と題した一人称掌編小説を企画した。

書いた言葉、口にした言葉は割と実現しがちと言うか、未来予測の精度はそこまで悪くないと言う変な自信もあって、「流石に2年後には落ち着いてるやろう」という予測の元、男女それぞれ5人ずつ、世代と住んでいるところを少しずつズラしてキャラクターを考え、各々20本ずつを色んな投稿サイトへ投稿してみた。

「めちゃくちゃ面白い話」ではなく、むしろ「どちらかと言うと面白味が薄い」をあえて狙い、「仰々しい(価値ある)中身」とか「輝かしいテクニック」も一切なしに、「普通と地続き+小さじ1ぐらいのフィクション」な文章を目指して、2023年の1年間に適当にマッピングした日に起こったエピソードを、1200字で切り取る、読み切り型の書き下ろしスタイルで作中の12月31日を目指してやりきった。

「具体的に触れるとボロが出る」と、それぞれ核心に迫りそうな(=面白そうみがありそうな)部分をあえて書かず、引きのある展開や強い縦軸もなしに、それほど面白くもない話をひたすら1話完結で書き続けるのは、めちゃくちゃしんどいんやなぁという、謎の収穫も得ることができた。

色んな投稿サイトに触れられて良かった

サイトごとの反応、バラ付きもよく見えた

そもそも、そんなに受けるタイプの話でもないし、自分から面白さをどんどん抜いていったのもあって、そんなに評価を受けるようなこともなかったけど、ごくたま〜にリアクションが得られたり、PVは積み重ねてたり、読んでもらえる文章、筆力はあるんやなぁ、というのは改めて確かめられた。バラツキはあるものの、概ね20本分で1000pv、10人分で1万PVぐらい? 放置でも徐々に伸びるっぽいので、たまに数字を見ながらニヤニヤできればいいなと言うところ。

今後、どこに注力するか、どの作品をどこへ投稿するかも見えてきた気もするし、放置しっぱなしの『壊乱』も何処かへ移して再構築しなきゃなと思ってます。

中身も重要だけど、口当たりも大事

ペルソナだろうと、ポッと出のキャラクターだろうと、小説家レベルで考察、バックストーリーも作れる

「コンテンツマーケティング」な世の中で、「何を書くか」とか「価値のあるネタ」が重要なのもわかるけど、それ以上に「コンテキストを作れ」とか「文章そのもののコントロールが重要」だと思ってたので、その辺りが今回の『2023』で多少は出せた、検証もできたのかなと思ってます。また、断片的な情報から具体的な人物を想定して、過去の経歴や家族関係、具体的な日の過ごし方も十分に深掘りできると、今回の取り組みに落とし込めたのでは、とも思ってます。

文章表現のプロフェッショナルとしてコンテンツ作り、情報発信をサポートしていく、キャラクターをプロデュースする上で必要なストーリー、見た目じゃない部分のキャラクター造形もサポートできる。深掘りしたペルソナ相手に、精度の高いアプローチ、仕掛けを考えていくことも可能になる。そういう領域を目指して、今後もウェブ屋さんをやりつつ、物書きとしてもしっかり修行をしていきたいなと改めて思った取り組みでした。

『2023』、興味がある方は公式FBかTwitterのアカウント等から各サイトへ辿り着いた上で、可能ならサイト横断で時系列順に読んでいただくと、多少は面白いのではないかと思います。『壊乱』、その他も再始動せねば……。

長谷川 雄治

長谷川 雄治はせがわ ゆうじ

2013年から、仮面ライターを掲げて活動中。
物書き&Web制作、コンサルティングが本業だと思い込んでいる、ただの変な人。