Web制作の現場と市場とお客様

2016.06.09

変則的なサイト制作を考えるに至った理由、背景は何か。
ささやかな経験と読書体験とから導かれた個人的な意見をお伝えしています。

この記事は 約 4 分で読めます。

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受託の制作費用は年々下降している

ホームページやWebサイトを作るだけなら、今はお金をかけずに作れます。※1
アメブロを始めとする無料ブログもあれば、WixやJimdoのような無料〜格安サービスもあります。制作業者も特にフリーランスの方が増えたおかげで、「作るだけ」なら単価はどんどん下げられるようになりました。

便利なツールも増え、一人でやれることも増え、ツールの価格も下がり、開発言語や環境もどんどん生産性が上がっていくために、「誰でも作れる」ようになり、開発者、制作者1人分の人件費を制作だけで賄うことは非常に難しい時代になってしまいました。

※1独自ドメインや、サーバを取得すれば費用はかかります。
それでも、せいぜい数千円程度ですが……。

「伝わらない時代」と「作るだけでは生き残れない時代」の到来

兎にも角にも作ればよかった時代、SEOや広告にお金をかければ良かった時代もありました。
目新しい分野だと、システムも含めて数百万円の制作案件もバンバン飛び交っていた時代もあったようです。焼畑農業のように半分詐欺みたいな高額リースでお金を巻き上げるような、インチキみたいな商売をしている業者も沢山存在していました。

しかし、GoogleのアップデートやSNSの登場で市場やユーザーは大きく変化していきました。

作るだけでは見てもらえない。
見てもらおうとお金をかけても中々伝わらない。
そもそも、見てもらっても忘れられる。

世の中に出回る情報量は、世界中の砂をかき集めてきたものとほぼ同じ量になり、サイトを作ったところでその砂の中に新しい砂粒を一つ混ぜるようなもの。
受け取ってもらえる情報量と思い出してもらえる情報量と大きな開きが出ています。※2

見てもらうことも大変なのに、情報を見抜く目や感性はどんどん鋭くなり、サイトに辿り着いて見てもらっても効果を発揮しにくい時代になってしまいました。

※2「伝わらない時代」について、詳しくは『明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法』をご一読ください。
Amazonはこちら

大手の広告代理店が、認知されている大企業の商品を宣伝しても、ものが売れない時代。
認知してもらうことからが課題のお客様の商品、サービスを買ってもらうには、もっとハードルの高い時代にもなりました。
Webサイトを作るだけの会社はどんどん業態を変え、別の事業へシフトしていく厳しい市場、業界になってしまいました。

効果が出ない価格帯と、費用を出せない体力と

実勢価格が下がる一方のWeb制作。その制作費の実態は8割から9割は人件費です。
価格を下げるということは、成果や効果を出すのに必要な人を減らすか、制作者のランクを下げるかのいずれかが基本です。

そうなると、安く作ったとしても効果が出にくい制作物だけが手元に残ります。
ましてや、そういった価格帯の制作会社は、「お客様の欲しいもの」を言われた通りに作ってしまいます。

「作らなければいけないもの」でもなく、「効果が出るもの」でもない、ただのガラクタが手元に残り、せっかく作ったからと膨大な広告費や人件費を投じて的外れなブログを更新したところで、何ができるのでしょう?

効果を出すには、一定以上の費用(人員調達や動員の元手)が必要です。
効果を出すには、作るべきものを時間をかけて作る必要があります。

そんなお金をかけられないけど、HPやWebサイトは必要だ

その希望を叶えるために、弊社では最初からしっかりしたものは作らないように決めました。
小さく作り、効果や考え方を検証しながらディスカッションとスクラップ&ビルドを繰り返し、Webサイトも中身のライティングもブランドも二人三脚で育てていく、グロースハックなWebサイト制作。

先ずは作っていただきたい、先ずはお試しいただきたいと考えておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2016.06.09

2018.04.30

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