「作って壊す」を選ぶ3つの理由

2016.07.07

作って壊す、スクラップアンドビルド。
今の作り方を考えた理由をざっくりと語ってみました。

この記事は 約 4 分で読めます。

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理由1.予算の「選択と集中」

「選択と集中」と言えば、弱者の戦略。
経営資源の中でも小規模事業主が無尽蔵に使いにくいのは、やはり「お金」でしょう。

弊社ではデザインは外部と協業の形になるため、デザイナーやアートディレクター、カメラマンを動員するとなると、価格を抑えられないという事情があります。
最初からデザインに凝った作り方にして、何度も修正を繰り返す形にしてしまうと、かけなくても良かったお金がじゃぶじゃぶ飛んでいくことにもなりかねません。

また、伝わって欲しい相手や伝えたいイメージとがぼんやりとしたままでは、いくら予算を投下しても反応は薄い状態になりえます。
広告費を使ってアクセスを集め、なんとか予算を回収することができたとしても、コストパフォーマンスは決してよくないやり方になりえます。

そこで、修正のしやすい文章中心の状態で何度も対話を繰り返し、実際に公開してみてユーザーの反応を見ながら試行錯誤を繰り返してみたり、伝わりやすい状態や反応が良い状態を見極め、仕上げの段階で予算や人員を集中的に投下できる状態を作れないかとなると、今の形がやりやすいのではないかというのが、「作って壊す」の理由その1です。

また、デザインの場合、途中で「ここまで」と区切ったほうが予算を見積もりやすいこともあるので、「終わり」をなんども通過して、作るものをはっきりさせる手法のほうが、デザインその他の予算も調整しやすいかと思っています。

理由2.「伝わる」のPDCAと複利効果

塾考や調査を重ねて、一回で作り切るやり方も有効でないとは言い切れませんが、個人的には仮説の状態で考察に時間をかけるぐらいなら、さっさと実験して見て実際の反応を見るほうがリスクが少ないかなと考えています。

ただ、全く考えずに試行錯誤をするのも時間の無駄なので、ある程度方向性は定めながら、求める仮説を絞り込んでいくような形、PDCAサイクルを何度も繰り返すような反復がベストではないかと思っています。

実際に始めてみないとわからないこともありますし、期間を区切ったり、終わらせてみて初めて見えてくることもあるので、初めと終わりとが共存しやすい「作って壊す」で、知見や情報を引き継いだ状態を長く続けていくやり方が、長い目で見て得られるものも多くなるのではないかというのが、「作って壊す」の理由その2です。

試行錯誤で得られた知見で仮説をブラッシュアップしながら、時代の変化やトレンドに合わせた要素も取り込みながら、世間との関係も乖離しないように走りながら考える。かけた時間もお金も無駄にしないやり方を、となるとこのやり方がしっくりくるのではないかと考えています。

理由3.全体最適で、「思い切って捨てる」

Webサイトというのは、修正のしやすいメディアなので、公開後にA/Bテストなどを積み重ねたり、発注者のアイディアを取り入れて変更して見たり、部分最適化も積み重ねやすい印象があります。

また、作っていく中で新たに文章がまとまったり、写真が出てきたり、載せたい情報の変化も起こり得ますし、担当さんの入れ替わりで更新するコンテンツの見直しなんかも出てくるでしょう。

おまけに、弊社で一番やりたい作り方というのは、普段出しにくいメッセージであったり、意識していない部分の言語化だったりするので、一回で材料が出揃うことは稀なのかなとも思っています。

初めてWebサイトを作る方であれば、「伝えたい相手」や「伝えたいこと」が仮説のままで突っ走ることもあり、微調整や部分最適などを繰り返していると、だんだん伝えたいことがぼけた印象のWebサイトだけが残るようになります。

磨き上げてクオリティが上がることもないとは言わないですが、ある一定の段階まで部分最適を繰り返したら、その時点でベストの材料、情報、知見も織り込んで全く新しいものにしてしまったほうが、伝えたいことやビジネスオーナーの意図がハッキリしたWebサイトが出来上がるのではないか、というのが「作って壊す」の理由その3です。

走りながら考えて、作ってみて、磨き上げて見て、一回捨ててみる。
これを繰り返して材料となる情報を全部揃えたり、人員や予算を集中投下する部分を見極めたり、早くから公開することでリピーターやファンとなり得るユーザーとの接触機会を増やしたり。

まず外に出して、時間を味方につけながら、予算もコントロールしてクオリティや効果を引き上げていく。
ビジネスの力強いパートナー、ツールになるWebサイトを作るにはこの方法がベストではないかと私は考えています……。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2016.07.07

2018.04.30

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