『スパイのためのハンドブック』スパイ関連の書籍を読む理由

2016.07.28

スパイや諜報部員に関する書籍を読む理由を、『スパイのためのハンドブック』を絡めて書いてみました。

この記事は 約 4 分で読めます。

著者ウォルフガング・ロッツ
翻訳朝河伸英
出版ハヤカワ・ノンフィクション文庫

たまに、スパイにまつわる本を読む

本書は、スパイの適正チェックから始まり、どういう風にリクルーティングあるいはスカウトがなされ、いかに訓練されて、いかに引退するのかまでを綴ったリアルな一冊。

このほかにも、諜報部員やCIAに関する仕事術的な書籍も、ついつい手にとって読んでしまう。

『007』絡みのものは、スマートさにあこがれる部分から手に取る要素もあるが、この手の書籍を手に取る理由は自分自身が「物書き」だと認識しているから、だろうか。

読む理由その1 自分の厄介さを本能的に知っている?

姉と妹の間に生まれた真ん中の長男という立場だからとか、小学校を4つ、中学校を2つ変わった転校生だったからとか、そういった環境の変化に適応したり、人の機微に反応する能力を磨く機会があったとは思うものの、それを半ば本能的に磨いてきたのは、自分の画の強さや個性の強さを理解していたから、なのかもしれない。

強い弱いにかかわらず、取り除きようがない個性。それに表裏一体の頑固さを持っているといつ気が付いたのかは知らないが、そういう自分を殺さないように、人の間で生きていくためには周囲の情報を的確に集め、迅速に判断を下す必要があった、と言えば聞こえはいいものの、そこまで意図的に訓練していたとは思っていない。

それでも、聞いてないように見せて周りの話を聞く癖をつけていたり、少ない情報からプロファイリング的なことを行ってしまうのは、そういった育ってきた環境に負うところが多いようにも思う。

読む理由その2 観察者の役割を全うするため

物書きといっても、材料としては現実の減少や身の回りの人という材料がいる。
というよりも、そういう原理原則や心理、身近な人の意外な本音や表情を見たかったり、知った感動を伝えたいから、自分のことを物書きであると規定している部分もある。

そうすると、ミクロの世界でありがちな「不確定性原理」ではないものの、観察者として、観察対象に影響を及ぼすようなことは極力少なくしたいという思いもある。

自分が知りたいのは、観察対象のありのままの姿であり、自分が関わることで引き出される「歪められた姿」ではない。
個性が強いと思っているからこそ余計に、相手の個性を尊重できるようにプレッシャーのようなものはかけたくないという思いがある。

また、観察できる瞬間がそんなに多々あるとは限らないので、事前に得られた情報から全体像を仮に組み立てていくという癖を見直すためにも、スパイものの書籍を読むことが参考になると思っている節があるらしい。

読む理由その3 いざという時に悪い手段を選べる

個性が強く、手段を選ばない節があるからこそ、「悪目立ち」をしていてはすぐにコミュニティからはじき出されてしまうという、畏れのようなものを抱いているような気がする。

悪目立ちをせず、誠実な人物だと思ってもらえるように振舞えれば、何気ない行動を取っても怪しまれることが少なくなる。
何より、経営者や参謀として一般的には選んではいけないように思われる手段も時に取らざるを得ない場合があったとしても、普段から好印象、悪くない印象を抱いておいてもらえれば、積み立てた信用みたいなものと引き換えに思い切った手を取ることもできるんじゃないだろうかという思いもある。

そういう時に、どう動けばいいのか。
どこでなら、その目立つ悪い手段を出していいのかの判断を磨くためにも、スパイや諜報部員に関する関連書籍というのは活きてくるように思っている。

つまり、自分らしく生きるために必要だから読んでいる

個性が強いからこそ、コミュニティの中ではじき出されずに生きていくには、スパイのようなスキルが必要なんではなかろうかと、半ば本能的に感づいていたようだ。

物書きとして、観察者として、知的な真理を追い求めるものとして、経営者として、参謀として、コンサルタントとして、マーケッターとして。今後も、スパイに関するスキルやノウハウは必要になり続けるだろう。
これからも引き続き、読み続けるように思う。

読むだけにとどまらず、身につけるべく実践もしていかなくては。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2016.07.28

2018.04.30

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