オウンドメディアに注力する3つの理由

2016.10.06

オウンドメディアにコンテンツマーケティング。業界的には耳慣れたというか少し古さも感じる用語。わざわざ、サイト制作の領域から面倒なところへ踏み入っていくのに、手垢のついたやり方を選ぶのはなぜか。自分なりに考えをまとめてみました。

この記事は 約 5 分で読めます。

,

理由1.検討期間の長くなりそうな商材の方が、得意な傾向があるから

コーディングやCMSの構築といったフロントエンドなど、Webサイト制作の中でもいわば「下流」や「下部」と呼ばれる工程からスタートして、徐々に作り方について身につけてきましたが、学生時代の頃からやりたかったのはプランナーやシナリオライター。受け手や読み手のことを考えて、情報設計をしたり、情報自体を調整するのを仕事にしたいと思って勉強していました。

そのおかげが、徐々に上流工程、サイトプランニングやペルソナ、UX設計、情報設計といった「企画」やプレゼンに近い領域にも携わらせていただくようになると、割と悪くないヒット率を出せるようになりました。

5万円超のきらびやかな腕時計を売るためのアイディアを出してみたり、太陽光発電所の現物売買のサイトを、ペルソナやユーザーのシナリオを想定するところから関わってみたり、流入キーワードに対してのランディングページについて情報設計を担当してみたり。バンバン売上を上げたという話でもなく、自分自身もその結果で恩恵を受けたということもないですが、少ない予算にしてはそれなりにお客様の心を掴めるのかなという感覚はありましたし、実績を上げることもできました。

いずれの商品・サービスも、単純に情報を提示して素直にメリットを伝えるだけでは決め手に欠けるものだったという認識がありますし、本来であれば、決めるまでの検討期間が比較的長く出やすいタイプの商材だったのですが、お客様の要望をうまく掴んでいたのか、広告だけをパッと見てお申込みや購入につながった方が多く出たのが、その時の実体験でした。

手元にある情報だけを調整しても、限界が早々に来そうな商材が多かったので、中長期的に関わっていくにあたっては、しっかりとしたオウンドメディアを用意し、隙のない情報提供、幅のあるコンテンツマップが必要になるのではという考えが芽生えてきました。

自分の強みが生かしやすいという観点から、今更ながらオウンドメディアに取り組んでいこうと思っています。

理由2.微妙な違いを大事にして、未知のお客様にお届けしたい

よくお手伝いさせていただくお客様の大半が、「凄さが分かりにくい」事業をされておられます。パッと見では、沢山いる同業他社の中で「違いがわからない」ようなお客様がほとんどなのかなと。

もちろん、よくよくお話を聞いて行ったり、技術やサービスを見ていけばいくほど「本物であること」やその「凄さ」というのは見えてきたりするんですが、パッと見の違いというのを打ち出しにくくて、変なアピールの仕方をしてしまったり、分かりやすいだろうと脚色をしてしまって下手を打ってしまうような方も少なくありません。

大企業やよっぽどの研究機関、技術力の高い町工場以外は、皆さんそうじゃないでしょうか。弊社も同じくです。実績だけで判断されたりすると、「なめられてる」とか「ポリシーや強み、良さが伝えきれていない」という方々も沢山おられるのではと思っています。

そういった方々のサポートをするためには、「分かりやすいコンテンツ」を並べて「短い時間で理解してもらう」スタイルは当てはまりにくいのでは、というのがオウンドメディアに注力する2つ目の理由です。

「分かりにくくて、分かってもらうのに時間が掛かる」からこそ、そのままの情報発信をするべきです。分かりやすいように変化させてしまうと、良さが抜け落ちてしまう。時間が掛かるのを覚悟の上で、分かりにくいなら分かりにくいまま伝え続けていく。それをやるには従来の手法だけでは難があり、オウンドメディアの方がそういった施策を打ちやすい。短期的に利益を上げに行くのではなく、中長期的に分かってもらうためのコミュニケーションをしていく。分かりにくさ、微妙な違いも大事に守りながら、広い世界に発信していくお手伝いができればなと思っています。

理由3.「意外な面白さ」と「おもてなし」とを世の中に埋め込んでいきたい

検討機関の長い(高額)商材だと、それ相応に購入意欲に応じた情報や受け手の趣味にはまるようなコンテンツの提供が必要になると思っています。いろんな角度から調べてみて、隙があるかどうか。面白いと思える部分がどれくらいあるのか。そういう、受け手の想定していないコンテンツすら用意しておけるのが、オウンドメディアの利点だと思うので、そこにも注力していければというのが3つ目の理由です。

利益を上げるための広告的な要素だけだったり、一義的な情報発信だったり。「こう受け取ってほしい」という幅が少ないと、ブランドや商材の「見られ方」の種類が少なく、意外な発見もありませんが、長い時間愛してもらえるブランドや商材だと、「そんなところにまで気を配っているの?」というネタやコンテンツが眠っていたりします。

知れば知るほど魅力が増す。そういうサービスやブランドが、まだまだ世の中に眠っているはずなのに、それをうまく掘り起こせていなかったり、上手に「分かりにくいまま」情報発信をしていなかったり。受け取り方を制限するような伝え方しかしていないことも多々あって、そういった部分の「豊かさ」がとことん軽視されてきて今に至っているという印象を少なからず抱いているので、その辺りに対しても手をかけられるようなサービスを提供したいと思っています。

分かりにくかったり、受け取り方次第で新たな発見があるような、奥深いブランドや商材。そんな世界観を作っていく、提供してあげる。ささやかにでも世の中を面白くする、まだ見ぬお客様に「おもてなし」の種を用意しておく。オウンドメディアに注力することで、「もっと面白い世の中」を作ってみたいというのは、個人的な願望だったりもします。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2016.10.06

2016.10.06

Loading...
Facebook Messenger for Wordpress