広報を通じてやりたいこと.1 情報の中枢/専門家を育んでもらいたい

2016.10.09

ウェブ担当や、制作会社、ウェブマーケティング事業者は簡単にデータを入手し、インテリジェンスを見つけられる時代。業者が見つけた情報を適切に扱える部署を増やせないかと考えています。考えていることをまとめてみました。

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インテリジェンスの活用。情報の意味と重みとが変わってきた

わずかな情報から、真犯人が見つかったり、国家が転覆したり、あるいは犯罪組織を一網打尽にしたり。スパイ映画やサスペンス、探偵小説などのフィクションに留まらず、19世紀や20世紀に起こった大戦時から歴史の裏側で起こっている事実だったりもします。

そして、2010年代も後半に差し掛かった現代、ビジネスの現場でも情報戦は加速の一途。多額の費用をかけずとも、顧客のデータはある程度取得できてしまい、自社の経営状況や営業効率なども、割と簡単にデータになる時代。単なるデータだけでなく、そのデータを基にした判断の材料となるインテリジェンスも、比較的簡単に入手できる時代がやってきています。

しかし、外交の場での情報戦と同じように、中央情報局や国家戦略室のような組織が十分に構築できていなければ、同じチームであっても同じレベルの機密事項を扱わせてもらえないのが実情です。CIAやNSC、KGBやMI5といったレベルの組織がない日本では、スパイ天国であると同時に、自分たちは一番重要な情報を扱わせてもらえません。

それと似たような状況が、ビジネスの現場でも起こりつつあります。十分な情報局をもたない中小企業とウェブ事業者との関係が、それに類似すると考えています。

Googleアナリティクスでのアクセス解析はもちろん、その他SNSやオープンソース、あるいは安価なデータ収集ツールを使い、ウェブマーケティングを重点的に実施している事業者は、どういった潜在顧客がいて、世の中はおおよそどういうトレンドにあって、どんな広告を出すとどんな結果が出る傾向にあるのか、あるいはお客様の経営上の問題点なんかも見抜いていたりするのですが、そういった各種データを受け取れる担当者が明確でない場合、インテリジェンスと呼ばれる宝のような情報も共有できないという事態に陥ります。

活用できそうなインテリジェンスは存在していて、それらは全てお客様のビジネスを観察するからこそ見出される情報で、その情報さえ活用できれば中小企業でも十分にシェアを広げられる可能性があるにもかかわらず、受け取れる先が分からないから活かされない。黙っておく。そういう事態が、案外少なくないように思っています。

広報 = 情報の専門家であるべき

活かされないインテリジェンス、宝物のような情報が眠っているのは分かっても、なぜそれが広報の育成やコンサルティングと繋がるのか。それは、広報が組織内外の情報の専門家でなければ、効力を発揮しないと私は考えているからです。

組織の中でのコミュニケーション、例えば社内報のようなものを作る部署があった場合、組織の中にある情報を拾い上げ、深いコミュニケーションをするためには時に取材もして、見えているもの、見えていないものを含めた情報を一手にかき集める。その上で、「どうやったら読んでもらえるか」を考えるために、受け手の好みや傾向なども大づかみで掴んでおく必要があります。
有効活用される、読んでもらえる社内報を作るには、社内の事情や情報に通じている人材やそういうことがしやすい環境が整っていなければなりません。

また、組織の外とコミュニケーションするのも、広報の仕事です。自分たちはどういう組織なのか、どういう理念を持っているのかということや、新しい対外的なニュースはないかという内側の情報収集も必要ですが、きちんと見てもらうためには、世の中の情勢や市政の人たちの響きやすいポイントなども把握しておく必要が有ります。

どういう風に伝えれば、どういう風に人は感じるのか。どういう風に伝われば、人は行動するのか。そういったことまで熟知している人物が、「伝わり方」を意識して伝えることを編集していくから、いい広報が出来るのではないかというのが個人的な意見です。

さらに言えば、業界動向や他社の情報、マスコミなどの記者や影響力を持っている人物の情報なども、いやらしくないやり方で入手する習慣を身につけておいた方が、広報の仕事を担う人物としては効果が出しやすいとも考えています。

目に見える少ない情報から全体像を把握したり、あるいは相手に嫌な思いをさせることなく情報を収集したり、深堀の取材ができる人物。おまけに、伝え方などをコントロールできる人物が最高の広報人材だと思うのですが、そういう人と似ている人物像として、いわゆる「諜報部員」や「スパイ」といった人物なのではないか、という思い込みがあります。
情報を武器に、人の動きに影響を及ぼす人物こそ広報に向いていて、広報に向いている人ほどそういった情報に明るい人材ではないのか、という個人的な考え方があります。

すなわち、広報部門を強化するというのは情報に強い部門を作るということにつながり、いい広報担当を育てたり、教えたりするということは、情報の専門家を育成するということにつながっているとも考えている訳です。

広報代行やコンサルティングを通じて、情報の中枢/専門家を作りたい

お客様の手元に、そういった専門家や専門の部署をぜひ作っていただきたいと思っています。私の方でずっと代行をしていても、それはあくまでも「他人」でしかなく、永遠に「お客様の部下」や「御社の人材」にはなりきらないからです。

また、私たちが提供するインテリジェンスを、対等に扱える人材をお客様が抱えていることによって、お互いに議論をする環境が出来上がります。いくら得意だからといっても、我々も人間なので、一人の頭よりも二人でディスカッションした方がより精度の高い判断がしやすいですし、思ってもみなかった答えに辿り着けるのも、往々にしてそういう瞬間であることが多いです。

ビッグデータもどんどんインテリジェンスに加工されていく時代が来ています。インテリジェンスに加工する業者もたくさん出てきて、利用するコストもどんどん下がっていくのに、それを受け取る部署が自分たちの手元にない。手元にないから、インテリジェンスを活用できずにチャンスを逃す。そういうシーンが、案外目の前まで来ています。

自分たちの組織の中に、そういう担当者を作りませんか? そういう担当者を活用する部署を作りませんか?

インテリジェンスの活用をしてみたい方、データの分析だけでは物足りないという方、ぜひお気軽にお声かけくださればと思います。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2016.10.09

2016.10.09

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