伝えるために大事だと思うこと vol.1

2016.10.10

さあ、コンテンツを作ろう。その意気込みは素晴らしいのですが、どんなコンテンツを作るにせよ、作る前にもう一歩考えてみませんか? 伝えるための工夫は、作る前の準備にありました。

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コンテンツよりも、コンテキストを読む

いつの時代も、「コンテンツが王様」で「コンテキストが女王様」です。コンテンツの方が強いような表現ですが、実はコンテンツに至る前のコンテキスト、文脈の方で読み違えをしていると、コンテンツがいかに素晴らしいものであっても十分な効果を発揮しないことがあります。

つまり、せっかくのアウトプット、素晴らしいコンテンツを作って、十分に伝わって欲しければ、作る前に世間の文脈や相手の文脈をしっかりと調べなさいということです。

ただし、厄介なことにこの文脈、コンテキストというやつを大抵の人は読み間違えているために、現代の世の中はそう簡単にヒットを狙うことができません。また、コンテキストにも階層があるということも理解しておかないと、しっかり調査して読んだつもりであっても効果がないこともしばしばです。

コンテキストのレイヤー、前提条件をしっかり見抜くこと

文脈というのはいきなり現れるものではなく、いろんな段階の上に成り立っている共通の常識や雰囲気、のようなものです。そのため、個人間の文脈、組織の文脈、コミュニティの文脈、業界の文脈、世間の文脈、国家の文脈、国際的な文脈、時勢の文脈、生理的な文脈、物理的な文脈、のような前提条件、階層構造ができていたりします。

自分たちの内輪で通用する文脈であっても、一歩外に出た場合は通じなかったり、業界の外に出れば通用しなかったり、法令を遵守出来ていなかったり、前提条件となる文脈を読み間違えているために、しっかり読んだつもりでも伝わらないという現象が現実の産業でも起こっています。

まず、根っこの部分から文脈を読んでいくこと。時代の流れや世間の流れ、法律などの土台の部分、人の考え方や生活の動向などもしっかり読んだ上で初めて、コンテンツの内容に関わる部分の文脈を読む。それぐらいのスタンスで文脈を捉えていかないと、どれだけ素晴らしいコンテンツ、伝わる領域では伝わったであろうコンテンツであっても、広い世界に出ていくことは難しくなるでしょう。

そういう意味では、公序良俗に違反するようなコンテンツや、法令に違反するもの、コーポレートガバナンスや常識に反するようなコンテンツ、セオリーに反するコンテンツはそもそもの寿命が短いか、かなり弱い位置にあるものという認識をお持ちになった方がいいと思います。

人の心理を知っておく

文脈の中の一つでもありますが、コミュニケーションに関する人間の心理というものも、よくよく研究されておいた方がいいかと思います。色彩やカット割りのような見た目、感性に関する部分から、文章の展開のさせ方や構成などの中身の部分まで。しっかり知っておくだけで、伝わり方が大きく変わってきます。

常識に反することはそもそも、ひっくり返すための前振りをしっかり作っておかないと聞き入れてもらいにくい、とか。伝えようとすればするほど伝わらないから、逆に伝えないとか隠すとか。伝えたいことほど言葉にしないようが伝わる、とか。そういった、人間の心理を知った上でコンテンツを作るだけで、伝わり方は何倍も変わると思います。

相手のことをよく調べる

大きな文脈、人間というところに絞った身近な文脈まで来ましたが、今度はもっと至近距離の、相手の文脈というのもよくよく読んだ方がいいでしょう。この場合の相手というのは、具体的な個人を指すこともありますし、こういう人に届けたいという「ペルソナ」だったりもしますが、いずれにせよ、好みや生活習慣などが想像出来る人物像ということになります。
ターゲットやセグメントだと、粒度が大きすぎるので、もう少し具体的に絞られた方がいいでしょう。

相手の好きなものや、興味のありそうな領域。あるいは反応を示しやすい時間帯や、反応しそうな固有名詞、盲点になっていそうなことなどを丹念に調べ上げて、伝わるための落差をコンテンツの中に仕掛けておく。そうすることで、単純に伝えるだけよりも数倍効果の高い結果が期待できるようになります。

具体的な相手やペルソナに絞ることで、伝えた相手は「こんなに気を配ってくれた」とか「私のためにこんなに手や心を尽くしてくれた」とも思ってもらいやすくなるので、より深い興味関心や感動を呼ぶことも可能になってきます。

いろんな階層の文脈、コンテキストをしっかり読み込んで、コンテンツを作る。それが、効果の高いコンテンツ作りに必要な準備ではないでしょうか。

いきなり作らない。まずは読む。

それが、「伝わるコンテンツ」作りの第一歩に思うので、しっかり忘れないようにしたいと思います。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2016.10.10

2016.10.10

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