伝えるために大事だと思うこと vol.3

2016.10.10

作るべきコンテンツを見極めてみても、ただコンテンツを作るだけでは伝わらなかったりします。伝えるための逆転の発想を一つお伝えします。

この記事は 約 4 分で読めます。

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伝えるために情報量を減らす

多くのことを伝えたいからと、大量の言葉を使って長ったらしい文章を読ませるようでは、伝えたいことは伝わりません。また、何でもかんでも漢字に変換できるからと、漢字を増やしすぎるのもいい伝え方ではありません。

沢山のことをわかりやすく伝えるために、一文の文章量も、1パラグラフのテキストもとにかく減らすことが伝えるための第一歩です。長い文章で漏れなく伝えるよりも、短い言い切りの文章を連ねる方が伝わりやすくなります。

また、漢字の扱い方も問題で、漢字にしたほうが意味が通じやすかったり、漢字にしないと読みにくい箇所以外は無理に漢字を使わないというのも手段です。漢字を使わない表現を探してみるのも書き手としては重要なポイントだと思います。

色んなことを伝えたい思いはあるでしょうが、一つの文章、一つのコンテンツではたった一つのことを伝えるためだけに構成したほうが、結果として伝わる情報も多くなります。そうしたシンプルな主張、シンプルな内容のコンテンツを幾つか取り揃えて、全体の総意を伝える。そういうコンテンツ戦略を組み立てられたほうがいいでしょう。

また、仕入れた情報を全て使ってしまうのもナンセンスです。使わない部分のほうが多いぐらいの状態で、本当に重要な部分だけを絞り込む。情報に濃淡をつけたりするのが、編集する人、コンテンツを作る人の技の見せ所ではないでしょうか。

全部を伝えようとしないからこそ、何気ない文章や行間など書いていないところにも情報が詰まっていく。そういうコンテンツ作りを目指してもらえればと思います。

高速表示にも行動を促すためにも、削ることが大事

ウェブサイトだけに限れば、昨今はモバイル環境でも高速に表示できるのがいいとされていますが、色んな手練手管を駆使するよりも確実なのが、情報量を削ること。伝える情報自体を見直して、メッセージやコンテンツを見直すこと。これ以上削ると意味が通じないというレベルまで削っていく、引き算の情報設計が重要になってきています。

また、日本人だけの特性かもしれませんが、選択肢を与えすぎると行動が抑制されてしまうことがあります。選択肢は多くても7つぐらいまで。できれば5つ以下、可能なら3択。取るべき行動を明確に制限したいなら、自由を抑制して1つの行動だけを促すように情報を削るというのも、手法の一つです。

ゲームのチュートリアルや、昔のRPGではよくある手法で、行動の選択に慣れていない人に向けたやり方ですが、情報を伝えるという意味でも、有効なやり方でしょう。

思い切って情報を削ってみる。あるいは行動を促すようにそれ以外を隠してみる。気にかけて欲しいところこそ、情報を欠いた状態にしてみる。ツッコミを誘発する。そういう仕掛けを仕込んでおくのも情報伝達には必要な考え方でないでしょうか。

隠す、伝えないも駆使する情報発信を

全部を伝えずに、穴埋めにしてみたり、あえて情報を隠してみたり。取材してきて仕入れた情報、本を読んで得た知識など、手元にある材料を全部伝えるために使わずに、凝縮された部分だけを残してみる。

そういう情報のコントロールこそ、「贅沢なコンテンツ」になるために重要な考え方です。

文字数を制限してみたり、色味を制限してみたり、使えるものを思いっきり捨ててみたり。短歌や俳句、詩歌が言葉数以上に伝わるのは、伝えないこともコントロールしているから。大事なものこそ言葉にしないで、伝えてみる。言葉にしないで伝えるにはどうするかも考えて、表現することとしないこととを使い分けるように意識してみてはいかがでしょうか。

仕入れた情報を全部使わない。伝えないことが切り札になる。

「言葉にできる」も武器になりますが、さらに一歩進んで「言葉にできることを言葉にしないセンス」はより強力な武器になります。ぜひ、「伝えないこと」も意識したコンテンツ作りをしていただければと思っています。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2016.10.10

2016.10.10

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