Googleの意向を推測してみる

2016.10.19

先日、近しい人たちの間で飛び交ったGoogleのニュース。色んな話題が交わされたけれども、改めて自分の考えも整理して、開陳してみる。

この記事は 約 5 分で読めます。

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先日にわかに盛り上がったのは、Googleの方針転換に関するニュース。モバイルサイトに重点を置く姿勢が明らかになる(らしい)という情報が出回った。

参考記事:Within months, Google to divide its index, giving mobile users better & fresher content(英語)

日本語の解説記事:Googleがモバイル版とPC版を分離する事を発表!数ヶ月以内に実施の予定(鈴木将司公式ブログさん)

今回の変更は、「モバイルはおまけではないよ、メインの扱いをするよ」

最近の変更(スマートフォン最適化されたサイトかどうかで、優遇措置を取る取らないなど)からも、Googleがモバイルへの重点を置き始めていたのは明らかだったのだけれども、今回は更に一歩踏み込んで、モバイルとPCとの主従を入れ替えるというスタンスを打ち出してきた。

今までは、PCサイトのおまけとしての位置付けであったり、情報を一部カットしたサイトだったり。遅い回線で見ることが多いモバイルサイトという性質もあって、PCサイトに比べると「貧弱」だったり、「手薄」だったりしたモバイルサイト。
今後も、PCが主、モバイルが従という方針を取り続けていくのが正しいのかどうか、一度考えなくてはならない。

そして、モバイルを主に据えるのなら、今までPCサイトを作る際に取り入れてきた考え方も、そのまま転用していいのかどうかも、きちんと考え直さなくてはならない。

小さな変化にうろたえない。Googleの狙いを押さえておく

これまでにも、内外リンクに関するアップデートもあったし、ページランクの廃止や、オーサーシップの取り扱いに関する変更など、色んな方策を取ってきたGoogle。でも、狙っていることは一貫していてすごくシンプル。

より多くの端末に、より正しい情報を届ける。そしてGoogleの信頼を汚さない。この3つだけだと、私は思っている。

モバイルを主体にするのは、すでにPCよりもスマホやタブレットによる利用の方が増えてきたからだし、Googleの検索エンジンを信用してもらうために、不正はとことん暴いてきた。訪問したユーザーを騙すようなこともしたくなければ、ユーザーを待たせるようなアテンドもしたくない、ユーザーに不信感を抱かれれば終わりだから、Googleは自分とユーザーとを守るための方針を打ち出している。

そして、ユーザー、消費者や一般生活者の動向も変化していて、より自然言語に近い検索をするようになりつつある。出先で、音声入力による検索をかけるのが世界的には主流になる予感。屋内で有線接続されたPC端末でじっくり情報を調べるようなシーンの方が、マイノリティーになりつつある。

そうなると、どんな情報設計、情報提供をしなければならないのかも見えて来る。ノイズはいらない、シンプルかつ端的に、でも豊かにコンテンツを届ける。これだけでいい。小難しい細工も、小賢しい小細工も不要のはず。

表現を洗練させるための、「制限」が加わっただけ

正しいモバイル対応、新しいトレンドに対する情報設計の見直しというものが迫られている。端的に言えば、「引き算」。とにかく載せるやり方では、Googleの方針、世の中のトレンドに逆行するということになる。

情報を減らしつつも、自分たちのことを伝えなくてはならない。そこには、今までの通り一辺倒な伝え方ではダメで、発想の転換も求められていく。ただ削ってもダメで、削りながらも豊かさを残していかないと、Googleにもユーザーにもそっぽを向かれるというのも忘れてはいけない。

少ない情報、限られた情報を使って、いかにユーザーに伝えるのか。ここが、これからの腕の見せ所になると私は考えている。この「回線速度や画面サイズ由来の制限」は、必ずしもマイナスの要因ではないとも、思っている。

制限がかかるからこそ、表現の幅は広がる。表現の質も上がる。これまでのWebが余りにも自由すぎて、洗練する必要もなかったのだけれども、そこに負荷がかかったのならそれをプラスに使わなければもったいない。

少なさ、引き算を生かすという意味では、日本人はむしろ優位。短歌や俳句という文化もあれば、貧弱な表現力の中で工夫した「ファミコン時代のゲーム」みたいな例もある。そういう工夫、侘び寂び的な手法はこれからのWebでも十分に発揮していけるはず。どんどん、色んなことをやってみればいいと思う。

「引き算」で豊かに。オリジナリティを磨けばいい

シンプルにすればするほど、言葉に現れにくい努力が活きてくる。日々、どんなことに打ち込んで、どんな風に自分を高めているかがどんどん問われていく。コツコツ打ち込んできた人たちには、いい時代がやってきていると思うのだけれども、どうすればいいかわからない方、迷われている方はお気軽にお声掛けください。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2016.10.19

2018.04.30

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