ソーシャル広報の担当を半年ぐらいやってみた件

2016.11.20

とある団体のとあるイベントに向けて、半年ほどFBとTWの中の人をやってみたけれども、実際どうだったのかというのを総括しないのも勿体ないなということで、一週間経ったタイミングで色々書き散らしてみました。

この記事は 約 12 分で読めます。

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総括の目的

どうせボランティアだし、とまとめや記録を残しておかない方が勿体ないということと、自分がどういう狙いでやってきて、今後どういう狙いで動こうとしているのかも改めて言語化するところは言語化しておこうという目的。今後、どう動くかを一度明確に打ち出しておくことで、より深い議論がしやすくなるのでは、という狙いもある。

総括の対象

2016年3月や4月期〜2016年11月中旬までの、「関西オープンフォーラム」のFacebookページならびに、Twitterアカウントでやったこと(=ソーシャル広報の担当をやってみたこと)について

成果・結果

KGI、「イベントへの集客数」という点では良くて横ばい?

ソーシャルでの広報とはいえ、結局何のためにやるかといえばイベントへの集客数や、イベントに対するスポンサーさんを拡大することを意識しないといけなかったのだけれども、メインのイベントが終わって蓋を開けてみれば、結果的には横ばいか微減の模様。正確な結果は今後出るということなので、それを待とうというところ。

Facebookは、オーガニックの「いいね!」が40件は増えた。リーチ数は70倍。(最終のデータはもう少し良い成績)

広告を出した影響もあり、正確なデータは取りきれていないものの、ページ全体への「いいね!」は増加したし、投稿数を増やしたことでみていただけるリーチ数、それを見た上でのアクションやエンゲージメントも増加したのは間違いない。集客等につながったかは微妙なライン。

Twitterは、フォロワー数80件増、インプレッション数は前年同期比500%

エンゲージメント率は1.2%と昨年の1.6%に比べると微減ではあるものの、エンゲージメントの件数で言えば4倍近い増加。実質、登壇いただいた著名人、特に「ちょまど」さんに負うところが大きく、本アカウントでの頑張りがどこまで効果を出せたかは、正直なところ読めない。

※いずれも、GAを確認できれば把握しやすいのだけれども、今のところまだまだ新参者だというのもあって、そこまでは開示していただけていない。外から眺めた数字で、結果ということにしていただければ幸いです。

ここからは、順番に活動を振り返ってみる。

まずは、現状と過去の把握

Facebookページ、Twitterアカウント共に、前任者の動き方や過去の動きを追いかけてみて、だんだん見えてきたのは「ニュースのリリース等はあるけれども、更新の頻度はそれほど高くない」という部分。その分、ユーザーの反応率は高いように思えるけれども、それで本当に良いのかどうか、という部分に手をかけてあげるのが一番やりやすいのではというのが、最初の方針に。

また、先人たちが作ってきたものを壊さない、極力中立っぽい雰囲気のある独特な空気感・背景も気にしながら、やっても良さそうなところを探っていきました。また同時に、次年度以降の改善点を極力探るためにも、やれそうなことは一通り自分のみで体験してやろう、というのもささやかな方針として持っていた要素でしょうか。

伝えるべきは、「人柄」。人として気持ちの良い奴だということを伝える。

活動の基本方針、意図としては上記の通り。情報を伝えるだけなら、ソーシャルの広報をわざわざ手動でやる必要はない。全部一括で、 RSSで同期するようなやり方を取れば良い。

でも、それもやらずに手動で情報発信だけをやっていても、魅力に感じてもらいにくいのではないか、と思ったのが方針・意図の理由。

イベントとしては年一回だったとしても、聞いて欲しいときだけ自分の伝えたい情報だけをつぶやくような人と、仲良くなりたいだろうか? 普通は「ノー」のはず。Facebookページだろうが、Twitterだろうが、一番大事なのはそこなんじゃないか、というところを極力意識するように活動したつもりです。

だから、いきなり本題に入ったりするのもやめて、極力枕詞とか、前振りになるような話題を入れて、情報だけを発信するようなことはさけるように心がけました。また、「単純接触効果」というのも意外とバカにできないので、間が空く期間はあったものの、少しでもネタにできるものがあるのなら、皆さんの目に触れていただいて身近に感じていただこうというところで、面倒でしかないやり方を半年ほどとってみた、というのがざっくりなスタンス。

外に出て行く、外から巻き込むことも必要

自分たちの情報だけを発信していても、その外には出て行きにくいとも思ったので、理念的に近そうなコミュニティ活動のイベントは、発信できるだけ発信していこうというのも、ささやかにやってみた取り組み。

出入りする顔ぶれが固まってしまうのも衰退のきっかけになるし、「コミュニティを応援する」といいながら、自分たちのイベントに関する情報しかお伝えしないのはどうなんだ、というのも少なからずあったり、「そういうことを手伝ってくれるアカウントだ」と印象付けられれば、SNS上でのプレゼンスも多少は高まるのではという狡い理由もありました。

Facebook上ではあんまり効果がなかったように思いますが、Twitter上ではフォローしていただいたり、リツイートもしていただいたりしたので、多少の効果はあったのかなと思っています。

基本方針をとってみた結果は、「プレゼンスを高める方が先」

有効な情報をつぶやいていただけの方が、効果が高かったのではないかというのが、短期的な視座での考察。
特に、Twitterで顕著だったのが、著名人が関わっているかどうかでツイートの伸びが変わるということ。ちょまどさんしかり、Julie Wataiさんしかり。すでにプレゼンス、ある程度の影響力を獲得した人が、「人柄」を伝えるようにするから相乗効果を発揮するんだろうな、というのが今の考察。

しかしながら、自分たちの情報をひたすら発信し続けるだけでもダメだろうし、プレゼンスを高めないのも良くないし、人柄や雰囲気を伝えていこうという努力も忘れてしまうと全体最適化をかけ続けることはできなくなるように思うので、その辺りは「にわとりか卵か」ではなく、「にわとりも卵も」のスタイルで全部やらなきゃいけないことなんだろう、とも思いました。

次の基本方針は、「プレゼンスを高める」

関西オープンフォーラムのアカウントや、イベントそのものの影響力に磨きをかけていくことが広報として最重要なポイントに思います。影響力を高めつつ、発信する側の人材を厚くしたり、表現力を高めたり、訴求力のあるコンテンツを用意するというのも並行でやっていかないと、個人的にKGIとして設定した「イベントへの集客数」や「スポンサーの数」という部分は増やしていくことは難しいだろう、というのが大きな結論。

その上で、来場者の満足度を上げることも大事だけれども、参加者の満足度、広報のコンテンツの質を上げていくことが重要だという認識を持って、今後のアクションやKPIを考えていきたい。

まずは、マインドセットの更新。「新参者の末端」から、「広報、マーケティング担当」へ

関西オープンフォーラムへの一般来場者としての参加も少なければ、実行委員としても1年目だったので、活動全体への理解や感覚の把握が最優先だった今回から、次回の関わり方としては新参者は相変わらずだとしても、当たり障りのない末端の人材という認識から、「大化けさせるためのきっかけ」になるように、マインドセットや振る舞いを変えていかなければならないだろう、というのが最初にやるべきこと。

広報、外部と接触する部分に関してはかなりガツガツ行くような感覚を有しておいた方が、全体にとってのメリットにつながるような気がするので、良くも悪くも「破壊」は担わなければならないでしょう。

マーケティングという部分も考慮するのなら、企画や戦略に長けた人たちとのやりとりも増やして、アンケートの実施やら細々のサブコンテンツの用意なんかも、動けるだけ動いていかなくてはというところ。

個人的な施策1. 自分から活動に参加していく

まず、「中の人」のプレゼンスや発信力を上げるためにも、近隣のコミュニティ活動や勉強会に、どんどん参加していくことが施策とは言えないレベルだけれども、一つ目。それを支えるだけの体力、時間等も捻出していくこと。いろんなところの知識を増やすこともやっておきたい部分。

個人的な施策2. SNSのアルゴリズム・技術的な部分を学ぶ

上記以外にも、テクニカルな部分でまだまだ身につけきっていない要素が沢山ある。幸い、実行委員に詳しそうな人がいるので、その人たちに教えを請いつつ、広報担当、宣伝担当としてのスキルやノウハウを高めていきたいところ。マーケティングに関する部分もきっちり高めて導入していきたい。

個人的な施策3. アンケートの実施

一般来場者は来年以降になるが、登壇者や参加者相手には満足度の調査や、広報用の素材を収集するため、改善点を洗うためのアンケートを実施しておきたいところ。Googleでフォームを作るところまではしてあるので、MLやWikiで中身のブラッシュアップをご協力いただいたり、アンケートの実施に関して承認なり、助力なりをいただいておきたいところ。

割と、今までの実行委員に対してケンカを売るような動きになってしまいますが、その辺りは「全体を良くするため」ということで、納めていただければと思います。(が、実際どうなることやら……)

個人的な施策4. 他の実行委員のことを知る

新参者のくせに、人見知りをするところもあって、他の実行委員のことをよくよく知らないのも、広報やマーケティングを深めていくときの足かせにはなるので、いろんな機会を見つけてはコミュニケーションを深めるようにしていきたい。

ちょっと大きめの施策1. メディアサイトの構築

現状の、関西オープンフォーラムのWebサイトは毎年のイベントのためのサイトであって、関西オープンフォーラムとしてのWebサイトとはちょっと毛色が違う印象。使い切りの形にもなっていたり、情報のシェアをしやすい形になっているかというとそんなこともなかったり。広報活動やマーケティングを考慮するのなら、関西オープンフォーラムとしてのメディアサイトを用意しておいた方が動きやすいような気がします。

ここを用意しておくことで、他のイベントなどで「出張KOF」みたいな活動も出来てくると思うし、ちょっとずつやっていた「KOF勉強会」、沢山いらっしゃる「実行委員」の皆さんや、各サイトに散らばってしまっているイベント情報の集約なんかもやりやすくなると思うので、詰め込む情報を整理して、形にしたいところ。

そして、こういうサイトを作ることで、広報用のコンテンツの質を上げていったり、あるいは自分自身の取材力や発信力というのも高めていければとも思っています。

ちょっと大きめの施策2. 「KOF勉強会」のクロスコミュニティ会を増やせるなら増やす

コミュニティの垣根を越えて、お互いにどういうイベント運用やコミュニティ運用をしているのか、どういった活動をしているのかの情報交換をしあったり、学びあう場というのを増やしていければ、関西オープンフォーラムと関係を持っていただけるコミュニティさん、あるいは企業さんが増えていくように思うので、その辺りも一所懸命やれればというところ。また、クロスコミュニティではないものの、オープンソース関連の企業さんがどういう広報活動をしているのかも、学んでみたいところ。

そういう動きをとっていくことで、より大きなメディアさんとのつながり、コネクションなんかもできてくるように思うので、そこまで行けば広報担当としてはかなり動きやすくなるのかな、と思っています。

勉強会を担当されている実行委員さんともっと連携を深めて、フォローできるならフォローしつつ、分担できるなら分担しつつ、ゴリゴリとやっていければとも思っています。

ちょっと大きめの施策3. イベントの底上げ用コンテンツなど

ある種「勉強会」のネタになりそうですが、ご出展いただく方や、セミナーをしていただく方に向けた、「関西オープンフォーラム プレゼンツ」かそれに近い形でのフォローやサポートコンテンツ(有料、無料問わずでいいと思います)があると、イベント自体の底上げになるように考えています。

セミナーコンテスト系にあるような、事前に発表内容のブラッシュアップ方法をご案内してみたり、広報活動に関して情報共有をしてみたり、そういった参加者向けのフォローをこちらから提供していくことで、一般来場者を含めた満足度が向上するような気がするので、用意は大変ですが、取り組む方法を考えていければと思っています。

また、余談としては、「関西オープンフォーラム」としてノベルティグッズの物販をやったり、有料の企画をやったりして広告宣伝費やそういった他の会場を使う企画なんかの費用に当てていく、というのもアリなのかなと新参者としては思ったりします。
(これまで積み重ねてきた理念などをぶち壊すのはよろしくないので、はみ出さない程度に変えていけるところは、という感覚です。)

今後も、基本的なKGIは「イベント来場者数」

KPIは、フォロワー数やリーチ数、コンバージョン率。あるいは、満足度

Webサイトへのアクセス数が伸びていけば、それぞれ伸びるんだろうと予測はしていますが、しっかりプレゼンス、存在意義や影響力を高めていくことが回り回って来場者数を増やすことにつながると睨んでいます。

イベントの来場者数が増えれば増えるほど、キラーコンテンツとしての認識を高めていただけるので、関西オープンフォーラムとして取れる選択肢はどんどん増えていくんだろうな、というところでざっくりとした総括を終えられればと思います。

半年ほどやってみたけれども、これからの方が本番という感覚でまだまだがっつり取り組んでいく所存です。自分自身が成長するためにも利用させていただきますし、来場者を増やしたという実績も使って個人の商売に反映させられればと思うので、まだまだ頑張りますよ。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2016.11.20

2018.04.30

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