「人見知りの転勤族」だから出来そうなこと

2017.01.30

「結局、何をやってる人なのか」を小分けにしてみる第二弾。マーケティングだ、ブランディングだに首を突っ込んでいく理由を振り返ってみる。

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「分かりやすい人気No.1」な子供ではなかった

いわゆる、「転校生」というのをやってきた。開けっぴろげで、スポーツ万能で、分かりやすい特徴がある。そういうタイプではなかった。むしろ、運動は嫌いだし、転校生のくせに自分から情報開示をすることもあまりしないし、万人受けを狙おうとしないから短い時間では分かってもらいにくい。それでも、その気質を変えないままに学生時代を過ごし、それなりの友人に恵まれたということは、多少なりとも「人付き合い」ができていたと言える気がする。

今も、我が儘極まりないスタイル、生意気なスタイルを取り続けているはずだろうし、分かりにくさは言わずもがな。人見知りもそのままの割に、新しい人とのご縁をいただけたりするのは「人付き合い」や「コミュニケーション」が間違っていないからだ、と思ってみる。

マーケティングもブランディングも、「コミュニケーション」

「売る」前に、「認知してもらう」前に、「人としてどうか」という部分をクリアしなければ、その先の話は難しい気がする。「モノとしての価値」だけで売れる商品や、「一回売れればそれでいい」という焼き畑農業的なスタイルであれば関係ないのだろうけど、無駄にするリソースが潤沢にない状態であれば、情報の伝え方=「コミュニケーションの仕方」を工夫して売れるように整えるのが、大事な役割な気がする。

「伝え方」を工夫しなくても受け入れてもらえる、ご購入いただける商材、予算が潤沢にあってイメージやストーリーを壮大にでっち上げられる案件も、まず降りてこない。身近にあるのは、「ちょっといい」商材や「ちょっといい」サービス。他との違いはささやかで、伝え方を工夫しなければ、響かないどころか、認知されないこともある。

そういった商材が多いからこそ、時間をかけて理解していただくコンテンツマーケティングや、接点を増やしてファンを作っていくSNSのビジネス利用が出たりするのだろうけど、トレンドを追いかけるばかりで、「人付き合いとしてどうか」という部分は相当おざなりになっているような気もしている。

コミュニケーションや人間の普遍的な感(受)性なんかは、多少の変化はあったとしても大して変わらない。そこを踏まえずに、マーケティングやブランディングに取り組むとセオリーに乗っ取らない行為になってしまって、長続きしないし効果も薄くなる。限られた時間、限られた接触回数を生かすには、そういう無駄を取り除いていくことが大事なんじゃない?

街宣車が嫌いといいながら、そういうコミュニケーションをしがち

選挙の時だけ辻立ちしたり、選挙の時だけ名前を連呼して街を練り歩いたり。「人として」あれは嫌だなと思う人も少なくないだろうに、自分が「イベント」を立ち上げたり、新しいビジネスを立ち上げたりした時には、全く同じことをしてしまっているのだけれども、気付いているだろうか?

それで上手くいっていた時代もあるし、それで上手くやってきた事業もあるのだろうけど、今はそういう時代ではなくなりつつある。かつてのやり方が通用しないからこそ、「当たり前」のやり方を取っていくべきだ。そこで出てくるのが、「人見知りの転勤族」で多少培ってきた、コミュニケーション。トレンドはあんまり関係ないし、臨機応変に動かされることも少ない。やるべきことは、決まりきっているというのが、非常にいい。

「その時だけ」街宣車を出すこともなく。「その時だけ」辻立ちをすることもなく、無駄に嫌われることをせずに、無駄に活動量を増やしたりすることなく一定数の人たちに支持してもらおうと思えば、「普段から」ご縁を繋いでおく、知っておいていただくコミュニケーションが必要になる。最初からきちんとやっておけば、時間を味方につけた複利効果も期待できる。

「負けないコミュニケーション」で、勝てる潮目を待つ

一気にある程度のボリュームを狙って、「買ってもらおう」というのはお手伝いしにくい。大げさな加工をしなくても、ビビッと来てもらえる人だけを見極めて、着実にファンになってもらう負けないコミュニケーションを敷く方が気楽だ。勝ちに行こうとリソースを割くより、守りを固めるべくやるべきことをやって、備えていった方がいい。

無理やり好きになってもらうのはリスクを伴うが、嫌われない見せ方や好印象を持ってもらえそうなコミュニケーションというのはある程度定石が決まっているし、それをそのままやりさえすれば可能性を潰すことも少ない。振り向いてもらえる少数派を徐々に広げていく方向をとっていれば、いつか「運良く」気に入ってもらえる、かもしれない。

後はひたすらフォローアップを忘れなければ、限られたリソース、限られた時間を使って効率よく支持を広げていける。できあがった支持層には嫌われていないだろうから、徐々に好まれやすい空気感は作っていける。コアの人はよりコアに、ライトな人はコアに。知らない人は、ライトなファンになってもらえるように組み立てていく。その反復を忘れずに繰り返していけば、コンテンツマーケティングも、ブランディングも上手くいく、気がする。

「売る」以上に、「コミュニケーション」にコミットメントする

ちょっと前までは、「売る」ことを担うのが自分の職域だと思っていたけれども、実際には「(売るに至る)伝える」を担うのが、自分の職域であることが分かってきた。人の機微を捉える力や、物語を通じてイメージを人に伝えていく力を駆使することこそ、やるべきことだと。

外交的な部分、他の人とどうコミュニケーションする(=どう「売る」か。「買いたいという気持ちにさせる」か)かを、思い切ってアウトソーシングしてもらう。費用を頂く分、しっかり効率よく最大化してお返しする。最適化されたリソースは、内容の充実に振り向けてもらう。品質の上がった商材を、またしっかり伝えてファンを増やしていく。このサイクルを生み出すために、組織の内に外に奔走するのも、仮面ライターの仕事なんだろうな、と思う今日この頃です。

「らしさ」を大事にしながら、魅力や付加価値を増幅してお伝えする

「圧倒的なNo.1」でなくても、「らしさ」をしっかり見出して伝えていく。他の商材に埋もれることなく、好いてもらえる人達に着実にお届けする。ただアウトソーシングしてもらうのではなく、情報流通の過程で付加価値を上乗せする。全体の価値を高めて、エンドユーザーのブランド体験価値、満足度も高めていく。

これをきっちりやる、どんな相手のどんな商材であってもやれるようにする、というのが今年の課題だろう。中々簡単にはできないだろうなと思いつつ、確度を上げるための経験を積ませてもらえればいいなと、新しい案件をお待ちしてみる次第です。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2017.01.30

2017.01.30

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