文章修行 徒然(4) 文章修行 徒然(4)

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先月数本の掌編ラブストーリーを書いたものの、なんとなく失敗したなと思っていた。あまりにも無策に、あまりにも適当に書いてしまったがために、軸もキャラもぶれぶれの仕上がりになってしまった。そのあと、なんとかしなくてはなと思いつつ、お互いの作品を見せ合った場で口約束した「次は4000字」というのも、期日的にはそろそろなんだけれども、全く手が出ていない。さて、どうするか。ここは、読んできた本を振り返るしかない。

そうやって、図書館をフル活用して読んでみたかったものも読んでみるが、やっぱり基本の作劇にはある程度乗っかっている。よっぽどの個展やよっぽどの実験的な要素がない限り、ベースの方は変わっていない。そこを踏まえずに自由に書いてしまっている。ダメとは言わないものの、修行としてやるには「天地人」や「起承転結」ぐらいは抑えなくてはいけない。その上で、「キャラクター」というのももっともっと深掘りしていかなきゃいけないんだろう。

で、このキャラクターの作り方をどうするかだけれども、個人的な方針をそろそろ固めるというのもあって、「自分の欠片」を幾らか埋め込もうと思う。というのも、個人的に好きな宮本輝や重松清の文体、作劇を加味すればある程度の「年代」というのも特徴になり得る気がしたし、恋愛小説の妙手たちはやはり相当な人間観察が出来上がっている。その辺りが欠けている身としては、純文学よろしく、自分のことを幾らか織り交ぜて書くしかない。幸いなことに、「ゆとり世代」のそのままとか、今の30歳手前を描いたそれらしい文章もそこまで多くはない。ここを担って、世代間のポケットを埋めることも考えたっていい。

まぁ、宮本輝や重松清ほど洗練された文章を書けるとも思えないし、自分よりも若い作家がバンバン出てきているし、世代を埋めるというほどの作家性がどこまで出せるかはわからないけれども、目指さないことには始まらない。まぁ、やってみるさ。

今回、とりあえずの「4000字(お題は同じくラブストーリー)」を仕上げるにあたって、キャラクターというのをもっともっと練り込んでから書くことにする。伊坂幸太郎ぐらいの、漫画的なキャラクターメイクを想起させるところまでできるとは思えないけれども、ああいう造り込みができれば幅も広がるだろうし、きっちりプロットを作りながら書いた方が書くときも楽だろうし、ちゃんと「製品」として物語を描こうと。

この、「リアルなキャラクターを想像する」ということができさえすれば、マーケティングにも使えるスキルになるし、企画を立てたり、ブランディングを考えるときにも使えるスキルにもなる。「リアルでないキャラクター」、どこか「作者に都合のいいペルソナ」になってしまえば、「ありえないターゲティング」や「外れるしかないマーケティング施策」にもつながってしまうので、しっかりと具体的な像を与えていきたいものである。

主役となる主人公に、どこまで自分の要素を盛り込むか。恥ずかしくもあり、怖くもあり。それでもやらなきゃいけないのなら、やるしかないんだけども。自意識過剰になる程の人生も送ってないんだし、晒せばいいんだろうけどね。とりあえず、やるしかないな……。

※ということは、前回のはほとんどノリと文体とだけで600字を読ませてしまったのか。いや、最近のはほとんどそうかも。文体の方も追及を続けようっと。