5年目を迎えてみて(2)

2017.05.05

最近グダグダと考えていたことを、2つに分けて書いていく。このところの迷いや学びを、テーマなしに綴ってみる後編。

この記事は 約 5 分で読めます。

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ゲームシナリオライターにも、作家にもなり切らず今に至る

ゲーム屋さんを目指したのがだいたい小3とか小4。それから10年経って、仮面ライターを名乗って、小説をSNSに晒し始めたのが19歳の頃。一応それぞれの期間で、それなりに勉強してみたり、訓練してみたりはしたものの、順当に目指すべきクリエイターになったとは思っていない。

ゲームクリエイターの育成事業奨学金ももらい、母校のデジタルゲーム学科も上位1割の成績で卒業しながら、ストレートにゲームプランナー、ゲームシナリオライターになることなく世に出て、営業のインターンやら、「手に職だ」とWeb制作関連のインターンやらをやりながら、正社員として就職することなく、無軌道かつ無策なままWeb屋さんになってみた。

どこかに就職して、経験を積んだり顧客を開拓することなく独り立ちして、チームもあったのに「合わない」と足蹴にしたし、一緒にやろうとしていた人たちとも、ことごとくケンカをしながら付かず離れずを繰り返して、いつの間にか離れ小島みたいな現状を招いていたり。

経済的にも、生活的にも決して順調とは言い難い状態が割と続いている。それもこれも全て、自己責任なのだからしょうがないのだけれども、自分だけが悪いのかとクサしてしまう時間も正直なところゼロではない。のんびりやってます、とはいうものの、その実情は新しく外に出て営業をかけるだけの気力や体力がないというだけの話。どんどん負のスパイラルに踏み入りそうになっている、というのも正直なところ。目を背けない方がいい。

でも、上手くいかない時間も大事なんだと思えてきた

もし、そのまままっすぐゲームクリエイターになっていたら、とんでもなく底の浅い、ただの意識高い系なだけのクリエイターになっていただろうな、と。また、作家やWeb屋さんとして順当に進んでいた場合、自分の力の使い方をきちんとコントロールできなかっただろうな、とも思う。

自分の実力がものすごく高いとは言わないけれども、目指す世界を考えれば、まだまだ全然足りない。順当に高めることができたとしたら、その時点で力の使い方を把握できていなければ、修行の足りない人が急に力を持ってしまった時のような事態が起こっていたかもしれない。もちろん、そんなことが起こるはずがなくて、ただの妄想だろうけど、そういうことを学ぶ時間だったとラベルをつければ、悪い時間の過ごし方じゃないと思えてくる。

また、少ないなりに色んな世界や、色んな人を見ることができたし、色んな知識を学ばなければならないというのも、肌で感じることができた。頭でっかちにならずに済んだという側面は間違いなくあるような気がする。

まっすぐ進まなかったおかげで、自分の強さや弱さ、人の弱さや醜さみたいなものを極々少ない授業料で垣間見ることができたと思えば、やはり無駄な時間じゃなかったと思えてくる。

寄り道も悪いことばかりじゃない

確かに、作りたいものにだけ没頭するという意味では、無駄な時間かもしれないし、自分の実力や実績をひたすら高めるという意味でも、無駄な時間だったかもしれないけれども、寄り道してみないと見えなかった世界、出会えなかった人が着実にいる。学ぶことのなかった世界も見えてきたし、まだまだ知らない世界が広がっているんだということにも、気がつくことができた。

もちろん、寄り道した分クリエイターとして必要な、ど真ん中のスキルは不十分だし、場数も全然踏めていない。悶々と悩む時間も多くて、年齢にしては表現力は足りないとも思う。これからもまだまだ寄り道をしまくるだろうけど、そうでないと描けない世界があるとすれば、損することは特にない気もする。ど真ん中のスキルは急ピッチで追いかけていけば、間に合うかもしれないし。

急がば回れ、とはよく言ったもんで、9歳からの10年と19歳からの10年と。それぞれの段階で、やりたいことを色々と試しながら、時に強く鼻をへし折られながらも、ワガママに生きて来れたし、未熟さはそのままながら、まだ仮面ライターとして何かやりたい気持ちは残っている。二段階、20年分のモラトリアムを経ながら、成功もまだ見ていないのに捨ててない想いがある、理想があるというのが一番の収穫なんじゃないかという気すらしてくる。

未知の世界の片鱗を知り、自分のコアな想いにも出会った5年目の仮面ライター

まだまだ、自分の力は高めなきゃいけないし、力の加減も学ばなきゃいけないし、身につけていないことも沢山ある。場数もどんどん踏んでいかなきゃいけないし、自分の打ち出し方も考えていかなきゃいけないけれども、決してマイナスの想いは抱いていない。むしろ、どこかまっさらな気持ち、すっきりとした心持ちになっている。

子供の頃からすれば、寄り道ばっかりで順調じゃないように見えるかもしれないけれども、この寄り道は必要な寄り道だったんだと思える日がきっと来るんだろうな、とも今なら思える。自分の活かし方も、苦手なことも精一杯学べたしね。

経済的に上手くいかないことや、打ちのめされること自体が必ずしも悪いことではない、と。お金を払ってもなかなか学べないことを、ビビッドに沢山学べた気もするし。これまでの学びと、まだまだ胸の裡に残っている目に見えない何かとを持って、新たな仮面ライターの姿を皆さんに見せていければ幸いです。

一つ前のブログと併せて、宣言代わりのアウトプットはとりあえずここまで。なんだか大分すっきりした気持ち、一気に成長したような充実感を持って入るのですが、これで満足せずに次の動きを考えていかなくてはいけないですよね。とりあえず、色々挑んでいこうと思います。

いやぁ、全部は無駄じゃなかった。全部活かせるわ。気付けて良かった……。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2017.05.05

2017.05.05

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