「何を書けばいいか分からない(=ネタ出し編)」に応えてみる。

2017.05.10

ブログを書けと言われても、ピンとこない方、思いつかない方の一つのヒントになればと思い、仮面ライター流の考えをまとめてみる。他の人の流儀や情報も沢山流通しているのだけれども、苦手な方の手助けになればと書いてみます。

この記事は 約 9 分で読めます。

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まず、「どんなネタを書けばいいかわからない」に応えてみる。

個人事業であれ、中小企業であれ、広報部がある規模の企業であれ、ブログを書けと言われて困ることの一つは、「どんなネタを書けばいいか分からない」。個人のブログやチラシの裏に書いておけばいい内容と、ビジネスブログや広報としてのブログとは一緒ではないというのは皆さんご理解しているので、かえって「何を書けばいいか分からない」とか「毎日書くようなネタが思いつかない」になりがち。

まず、最初に。「毎日書かなくていいです」。ビジネスブログや広報としてのブログは、個人のブログと同じではないので、純粋な日記とは同じではないです。その日の思いつきベースで書く必要もなければ、毎日のランチをネタに記事を書く必要もありません。やろうと思っているのなら、むしろ辞めて下さい。無計画に始めてしまうと収拾がつかなくなるので、まず、考えが固まるまで書かないようにしましょう。

それでは、前置きが長くなるのも邪魔くさいでしょうから、順番に「何を書くか」のヒント(あくまでも仮面ライター流)を上げていきましょう。

Q1.「誰」に向けて書くブログですか?

何のために書くブログなのか。目的や目標はブログの数、ビジネスの数だけあると思いますが、「書くこと」が目的ではないですよね? どんなブログであれ、「読んでもらうこと」が最初の目的でしょう。そうすると、「読む相手」が存在するはずです。

「何を書けばいいか分からない」と悩んだ人ほど、「特定の人に向けて書け」というアドバイスを見たことがあると思いますが、まず、「誰」に読んでもらいたいか、を考えましょう。決めましょう。

この時に大事なのは、「読み手」をデータの集合体として分析するのではなく、「リアルに生きている人」と感じられるところまで考えること。年齢層はどれぐらいで、どんなところに住んでいて、どんなライフサイクルで生活を送っているのか。普段、どんな媒体で、どんな情報を目にしていて、どんなことに興味を持って日々を過ごしているのか。そこを分析していきます。

読んで欲しい人の生活動線、あるいは仕事の動線上に、無理なくブログが存在している状態というのは、どんな状態か。まず、それらを考えましょう。相手の気持ちに立って、「そんなんじゃ読まないよ」というネタになっていませんか? 食いつきにくい表現、読み慣れていない表現になっていませんか? その人が気になるネタは、どんなネタでしょう? ロールプレイの精度を上げれば、そんなに難しいプロセスではありません。

しっかり考えるとはいえ、考え過ぎないことも大事です。データに基づいて検証することを前提に考えましょう。あなたが考えた通りのシナリオ、考えたプロセスで、考えた通りのネタに食いついているのか。あるいはまったく別の反応をしているのかどうか。まず、出てきた答えを想定して、しばらく書いてみましょう。アクセス状況などをみていけば、考えた「誰」が合っているのかどうかが見えてきます。

Q2.どんなキーワードで検索されたいですか?

そのブログで書こうとしているネタは、どんなキーワードで検索されるでしょう? あるいは、どんなキーワードで引っかかって欲しいブログですか? そこを考えましょう。

「読んで欲しい人」が決まったら、その人に自分のビジネスをどういうキーワードで知ってもらいたいのか。どういうキーワードなら、その人は考えつくのか。そこを、じっくり考えます。

しばらく運用しているサイトであれば、アクセス状況や検索状況のデータも少しずつ溜まっているはずです。それに合致するような内容のネタ、検索キーワードに応えるようなネタを考えるというのも、一つの手です。

また、この時に大事なのは「書き手が検索して欲しいキーワード」を考えてもダメだということ。「読み手が検索しそうなキーワード」で考えましょう。競合が多数存在しているのであれば、ぶつからない組み合わせを考えて、見つかりやすいキーワードは何かを考えてみましょう。

Q3.どんな目的を果たそうとしていますか?

次の記事、「記事の書き方編」でもお伝えしますが、基本的には一つのネタ、一つの記事で多くの目的を果たそうとしないこと。一記事、一ゴール。一つのコンテンツで多くを成さないとなると、その記事、そのネタでどんな目的を果たしますか?

「読んで欲しい人」の状態と、「自社の伝えたいこと」の組み合わせで、ネタの目的は分かれます。企業の認知なのか、サービスの解説なのか、不買理由を潰すのか、購入後の期待を膨らませるのか、企業のイメージ向上なのか。新しいサービスの告知、モニターの募集、キャンペーンの予告というのもありそうですね。

いきなり未開拓顧客に読んでもらうのは難しいので、「会社のことは知っているけど購入や利用はしたことがない」ぐらいの見込み顧客、「試したことはあるけど、定着していない」顧客などを想定して、目的を洗い出すのがオススメです。

また、業界の常識や状況の変化をお伝えするコンテンツも有用です。季節ごとのオススメ、今期のトレンドなども、ネタの一つに加えてみてください。日々の活動のレポートというのも手段の一つです。

Q4.自社のサービス、商品、自社のことをどう見せたいですか?

あなたの書くブログで、どんな印象を持ってもらいたいですか? あるいは、どんな印象に変えていきたいですか? どんな強みをアピールしますか?

Q2と矛盾しますが、「書き手が検索して欲しいキーワード」もきちんと考えておきましょう。一つの記事でいきなり検索してもらうことは難しいですが、幾つかの記事に埋め込んでいくと段々検索して欲しい姿、見せたい姿が刷り込まれていきます。相手が考えていないキーワードも思い浮かべてもらえるように、ネタを考えてみてください。

Q1〜Q4の答えを、もう一度眺めて、考えてみてください

そうすると、「書いておくべき記事」がある程度の塊になって見えてくるはず。一人で難しければ、数人でブレインストーミングしてみるのもオススメです。読み手が解決したい疑問を検索してみて、QAサイトを眺めてみるのも一つの手段ですし、その分野の書籍を見てみる、あるいはここまで考えてから、「ブログの書き方」、「何を書くか」を調べてみるのもヒントです。

ネタが出てきたら、書く頻度を決めましょう。毎日じゃなくて問題ありませんが、「四半期に一回」や「一年に一回」では流石に厳しいので、「月に数回」あるいは「週に数回」で、無理のない頻度を設定してみてください。これで、「ネタが思いつかないから書けない」を防ぐことができます。「どんな記事をいつ書いたか」もどこかに記録しておくと、「前にアレを書いたし、続編を書く」とか「掘り下げてみる」という書き方も可能になるかと思います。

ここまででも、十分「何を書くか」は出せるかと思いますが、以下、ちょっぴり上級編。

Q5.「書く人」は何を得たいですか?

「ブログを書く」行為自体が、学習や教育に繋がります。新しく覚えたこと、学んだことをアウトプットしてみる。アウトプットしたものが次のインプットの材料になって、学習が深まる効果も見込めます。また、その企業の理念やトップの考え方を現場に浸透させるために、「言語化させる」というのも、効果が出ると思います。

つまり、書く人に深めてもらいたいこと、あるいは書く人自身が深めたいものをネタにする、というのも一つの手です。

経営層の思いを、現場や担当者の腹に落とし込んでもらう。そのために、お客様に向けたブログを書かせてみる。書いた社員のことを紹介してみる、というのも一つのネタに繋がります。どんな理念があって、どんなお客様のために仕事をするのか。それを深く理解するために、「ブログを書かせる」あるいは「広報をやらせてみる」のはいい手段じゃないかと。

また、それを現場に伝える経営層も、改めて言語化されることで「何を思って仕事をしているのか」を客観的に見ることができます。どんな思いでやっているのかを声に出す、現場がわかるように言葉にすると、理念が隅々まで浸透していくので、これもまたオススメする理由です。

頭の中にあるものを、言語化する。言語化して、アウトプットして、反芻する。考えていることを客観的に見て、考えを深める。それに共感されているかどうかも、アクセス状況を見ればある程度分かってきます。人の目を気にしすぎるのも良くないですが、世間とのバランスを取りながら事業をしていくには、やっておいて損はない行為かと思います。

Q6.事業の理念、事業を通じて達成したい世界観はなんですか?(ブレ防止のための言語化)

「何を書くか」を小分けにしていくと、全体像が見えにくくなります。ブログを通じて、事業を通じて成し遂げたいことは何かを、きちんと言語化しておく。それを念頭に置いたネタ出しをするようにしてください。

創業者の想い、事業が継承してきた理念、ビジョンやミッションステートメント。これを支えるために、ブログは何を果たすのか。どういう読み手と関係を作っていくのか。どういうキーワードで認知されるブログにするのか。ブランド全体のスローガン、ブランドを通じて体験してもらいたいことを明確にしておきましょう。

そして大事なのは、「で?」と思われる理念で終わらないこと。その理念があるから、生活者はどんな生活を手に入れられるのか。生活をどういう風に変化させていきたいのか。この「世界観」や「物語」を固めておくこと。その「物語」をきちんと受け取ってもらえているのか、提供できているのか。近付いていくためのブログが書けているのか。忘れないようにしてください。

ここまで考えれば、多分書けます。

一度、じっくり考えてみてください。同時に考えすぎからくる、現場と会議室との乖離も避けてください。また、読み手の反応を見ることも忘れないでください。考えた通りに反応されているかを、仮説検証し続けること。それさえやれば、どんなネタを書いたって読み手は増えます。

無目的に書かない。一つの目標、目的を達成するために、書くべきネタを書いていく。それで大丈夫です。分からない部分がある、あるいは手伝って欲しいという方がいらっしゃいましたら、ぜひ、仮面ライターまでお気軽にお声掛けください。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2017.05.10

2017.05.11

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