「どう表現したらいいか分からない」にポリシーを提示してみる

2017.05.10

「余計なおせっかい」かつ、自分もまだまだ探求者ながら、「どう書いたらいいか」の次の段階として「表現」についても書いてみる。主にポリシー的なところが主体なので、仮面ライター流のチェックポイントと思っていただければ適当かと思います。

この記事は 約 5 分で読めます。

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1.技巧に走らない。端的に、安定させる

文章に限らず、表現全般に言えることだと思うのですが、「出来るようになる」とその途端に技術を駆使したくなるのが人というものです。動画編集等であれば、カットでつなぐこと以外に、切り替えを凝ってみたり、カメラワークを試してみたり。文章であれば、色味を変えてみたり、沢山のフォントを使ってみたり。「色々できる」ようになって日が浅ければ浅いほど、色んなものを試したくなりますが、これがまずNG。

「自分が書くため」ならそれで構いませんが、目的は「相手に読んでもらうこと」。相手に楽しんでもらう、相手をおもてなしすることが最優先です。そこに、配慮のない技巧は邪魔でしかありません。表現する側からすれば、味気ないぐらい平坦で、味気ないぐらい腕の見せ所がないように思えるぐらい「なんにもない」ぐらいが丁度いいです。

落ち着いて読める、安定して楽しめる。まず、そこがスタート地点。意図的でない技巧は、使えば使うほど安っぽく、素人っぽく見えてしまうので、「使わない方がいい」と思ってください。

また、文章の綴り方や文章の長さにも通じることですが、そこもテクニックに走らないこと。簡潔に書く、短く書く。接続詞や助詞を使いすぎない。句点一つにつき、盛り込む方向性は基本的に1つにする。違う主張を織り込むのは、逆接の接続詞の後だけ。あまり色々盛り込まないのがベターです。

一つの記事、一つのコンテンツで一つの目的を果たす、一つだけを伝えるのと同じように、一つの文で一つのことだけ。一つのパラグラフで一つのことだけを伝えるようにしてください。個々の一つ一つではなく、大量の総体で主張が伝わっている状態。コンテンツではなく、コンテキスト、文脈で伝わっているぐらいの方が丁度いいです。

2.読む人への「おもてなし」を忘れない

読む人への敬意、配慮を忘れないようにしてください。誤字脱字を極力防ぐのも、分かりやすい文章を心がけるのも、読む人との関係性を良好に保つためのエチケットです。自分達だけに通じる言葉遊びも使わない。自分勝手な解釈で言葉を誤用しない。また、思い込みを勝手に書かない。

また、相手の方のことを必要以上に侮るのも止めましょう。「相手の方がものを知らない、自分が専門家だ」と言わんばかりの表現は、数年前までは問題なかったとしても、現代では避けた方がいいです。ちょっと調べれば分かる時代ですし、情報の非対称性はほとんどありません。相手へ敬意を払い、対等な関係だと思って情報をお伝えするようにしてください。

「教えてやってるんだ」と言わんばかり、「自分が先生だから」という立場で書いてしまうと、そこも読み取られてしまいますし、本当に影響力のある人には見限られます。自分より立場が上の人、教養が備わっている人ともやり取りしていかないとご商売がしんどくなっていくと思うので、配慮を忘れないようにしてください。

3.嘘を書かない。自説と思い込みはきちんと書き分ける、注意書きを加える

フェイクニュースは自分で発信しないようにする。また、自分が初めて出す情報なのか、どこかに書いてあるものを引用しているのかも、はっきり分けてください。明記することがマナーです。

自分が思い込んでいることを、断定口調で書かないことも大事です。あくまでも、自分の勝手な見解、エビデンスのないものについては推測であることを書き添えましょう。専門家でもないのに、勝手な断定は厳禁です。

4.伝わりやすさを諦めない

「これぐらいで伝わるだろう」は伝わりません。伝わりにくいだろうと思うこと、書きにくいと思うことは、一旦別の場所で図解するなり、ロジックツリーにするなり、論理を整理してください。一つの文章でいろんなことを伝えようとしていないかも、よく考えること。一度に目指すべきゴールは一つだけ。他のことを盛り込まない。一度に沢山伝えようとして色気を出さないこと。

また、無駄に長い文章も書かないこと。相手の集中力、時間の戦友も考慮に入れて、長くなりすぎるとき、分量が多くなりすぎる時は分割するようにしましょう。長時間で回数の少ない接触より、短時間て回数の多い接触の方が効果が高いのは、会って話す時も文章を書き残してやり取りする時も一緒です。単純接触効果を最大に活用してください。

5.言葉への感度を高めるために、読む、書く

こればかりは、教えて教えられるものではなく、ご自分で鍛えていただく他ありません。音読して、変かどうかをチェックするとか、語感をリズムや見た目で判断するとか、方法はいくらでもありますが、最終的には積み重ねたものに頼る他ありません。

いい文章に触れる。特に、文学、古典や詩歌がベターです。最近のベストセラーやビジネス書は誤用も亜りますし、文章自体薄っぺらいことも多いのでオススメしません。すぐに役に立たないだろう文章、知の巨人の残した文章こそ、読むようにしてください。

また、沢山書くこともお忘れなく。特に、恥ずかしいかもしれませんが、書いた後に必ず誰かに読んでもらうこと。人の目に触れさせること。一晩文章を寝かせること。客観的なチェックバックをかけることで、いい文章、いい感覚が培われていくかと思います。

こればっかりは、王道なしですし、終わりもありません。一生かけて取り組んでいただければ幸いです。

もし、表現が気になるなら。

お近くの編集者、出版社にお勤めの校正担当者等、もしくは仮面ライターまでお問い合わせください。書いてある内容についても、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

執筆者プロフィール

長谷川雄治(はせがわ・ゆうじ)

物書きな作れるWebコンサルタント。
HTML/CSSのマークアップやWordPressのカスタマイズ案件を経験し、サービス構築やブランディング、サイト設計や戦略プランニング、各種原稿、書類作成まで担う。
独自色の強いコンテンツマーケティングの人という立ち位置も見出だしつつあり、不足しているものを補うべく、日々実践中。

2017.05.10

2017.05.10

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